今回のタイトルは『裏切り者』
今回のキーパースンは、夫のスキャンダルの相手である、遠山亜紀(相武紗季)です。初めは、何も話してもらえませんでしたが、調べていくといろいろとわかってきました。
まず彼女は、元はジャーナリストで、汚職の疑いのある政治家であり壮一郎を陥れた渦中の人物、南原や、経済特区についても調べていたこと。
そして、心臓に難病を抱えた一人娘がいること。この子のアメリカでの心臓移植の費用(数千万円)を南原が肩代わりしてくれたこと。
南原からのお金は、口止め料ではなく、当時ひそかに南原を調べていた蓮見を陥れるために、蓮見にハニートラップをしかけるための報酬だったのです。
実際には、亜紀は蓮見と関係を持ったわけではなく、取材と称して呼び出し、薬を使ってフラフラにさせ、酔った勢いに見せかけてホテルに連れて行き、写真を撮らせた・・・という訳です。
怖いですねー! そんな裏の事情があったとは。写真を撮られたら、誤解を解くのは本当に難しいし、蓮見本人も薬で眠らされて何をしたか、記憶がないんですから。
とにかく、娘のために黙っていたことを、杏子に半分脅されて(週刊誌に話すと)真実を話します。その上、南原の汚職の証拠となる文書もひそかに保存していたことも分かります。
これで、いきなり裁判が有利になる・・・と思いきや、書類受け渡しの日に、亜紀は事故に遭います(というか、駅の階段から突き落とされたらしい )。
誰か、情報を漏らしている者 がいることが分かりました。知っているのは、蓮見と杏子のほかに蓮見の腹心の佐々木、事務所の数名。
しかし、これを突破口に、多田は内閣府の特命推進事務局長を、こちらも半ば脅して、書き換えられる前の書類を手に入れることに成功します。
そして、最終的に「本当の裏切り者」に会いに行く、と言って、蓮見はある人物を呼び出します。
・・・って、実は次の<第9話>については先にブログに書いてしまったので、誰が裏切り者か、分かっておりますが。
そのヒントは、この第8話にありました。
その人物は、遠山亜紀が南原からもらったお金の金額を、はっきり「8,000 万」と言ってしまうのです。
杏子が亜紀や家族から聞いたのは「数千万」ということで、具体的な数字を知っているのは、真実を知っている「裏切り者」だけです。
知り過ぎていると、ついポロっと出てしまうものなんですねぇ・・・
さて、これまで、元ネタのアメリカ版との比較をしてきたのですが、この回に至ってはほぼ日本版オリジナルのストーリーのため、比較ができませんでした。
ただ、アメリカ版では、夫ピーターは(やや嵌められた感はあるものの)、相手がプロの売春婦(米語では hooker といいます。hook = 引っかける)であり、実際に何度も関係を持って楽しんでいたし、お金も払っていたようなので、その点では全く申し開きのしようもありません。
ドラマ全体を通して、日米では特に、男女間の関係についての描写が全く違っています。日本版は、映画ならともかく、お茶の間に流れるドラマについては、性描写は軽くして、不快感を与えないようにしていると思います。
アメリカでも、ドラマやTVに流れるものについては、子供が見る可能性があるので、特にバイオレンスシーンは厳しくカットされ、ダーティないわゆる4 letter word も流れないようにしていますが、性描写についてはそれほど軽くないように感じます。
お国柄や文化の違いが表れていて、おもしろいですね
写真はネットからお借りしました。