現在教えている専門学校には、本科とは別に基礎科という課程があります。この科で1年間頑張ると、本科に進むことができます。本科の2年生を修了するとかなり本格的な英語力がつき、名だたる大学に3年次編入もできるし、ホテル・旅行会社を始めとする観光業や一般優良企業への就職も身近になるため、この1年すごく真剣に勉強に取り組んで力をつけ、本科に編入できた学生が数名います(他は留学、就職、もしくはただの修了)。

 

 

4月の初めにテストをした時には、be動詞と一般動詞の違いもよく分からず、ろくに英文も書けなかったことを考えると、よくできるようになったと感無量です。1~2学期をかけて、文型と動詞(準動詞)の使い方や、関係代名詞、比較級、仮定法、など主な文法の基本を徹底的に教え、この3学期は「じゃれマガ」部分英作文をはじめ、テーマ別のライティングも書かせています。

 

 

テーマ別ライティングは、自分の意見を書かせるものなので、英語力とは別に思考力も関係してきます。学生の中には、社会経験が豊富な社会人もいますので、内容的に視点がいいと思えるものもあって読んでいてなかなか楽しめます。

 

 

今年、最初に書かせたテーマは、「しつけは厳しい方がいいか、ゆるい方がいいか」です。

 

 

学生には、しつけが厳しい(strict)場合と、優しい(kind)場合の子供への影響を話し合わせたあと、2つのグループに分け、両者の言い分を英語で書いてもらいました。

 

 

 

 

まず、「しつけ厳しい派」の子供への影響 ――

Children can judge right and wrong, and obey rules.

(善悪の判断ができ、ルールを守る子になる)

Children will become people who can control themselves and get good manners.(自制心がついて行儀のいい子になる)

Children have to study hard and they will be smart.

 (勉強させられるので頭がよくなる)

Children cannot say their opinions.     (自分の意見が言えない)

Children don’t have pride in themselves. (自分にプライドが持てない)

Children can be negative and passive.    (ネガティブで受け身になる)

 

 

次に、「しつけゆるい派」の子供への影響 —-

Children will be kind to people. (人に親切な子になる)

Children don’t feel stress. (ストレスを感じない)

Children will have a rich imagination. (豊かな想像力を持つようになる)

Children can speak everything to their parents easily. (何でも両親に気軽に話せる)

Children cannot acquire self discipline and learn many rules.

(自己規律ができない、ルールを学べない子になる)

Children don’t study hard. (あまり一生懸命勉強しなくなる)

 

↑↑ などと、なりました。

 

 

もちろん辞書を引いてもよく、グループ内(5人くらいずつ)で各自の意見をまとめながら、「あーでもない、こーでもない」と話し合っていました。よく “cannot acquire self discipline” なんて調べたものです。感心、感心!

 

 

代表者が1名、前に出てグループで出た意見をまとめて発表します。それだけでもあっぱれなのですが、そこはさずがに英作文の授業ですから、文法・語彙のミスはカウントし、正しい文がたくさん書けたグループの勝ち、とします。

 

 

負けたグループには罰ゲーム!

といっても、授業中にリスニングと発音練習をしたあとで、歌を1曲歌ってもらうのですが(前回はQueen “We Are the Champion”)、カラオケが大好きな人たちが多いので、罰というより、喜んで熱唱してました 口笛音譜

 

 

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