「そしたらね、そこに仲のいい同期や


先輩、後輩たちが沢山来てくれていたの!」


興奮を隠しきれない声が

その時撮った写真を見せてくれる

僕は後ろからぐるりと腕を回して

彼女の身体を包む様に覗き込む

火照り気味な彼女の頬と僕の頬が

必然的に寄り添い重なる

見ればくしゃくしゃな笑顔の彼女と

そのサプライズに集った人たちが

親しそうに身を寄せ合い写っている


「あれ、これってもしかして…?」

彼女の目元の僅かな異変に気付く

「だって、私の泣き虫知ってるでしょう…」

「でも確かにこれはやばいかも」

「でしょう?

やっぱり私、最高に幸せな時に

涙が出て来ちゃう体質なの」

「…それじゃあ、あの時も?」

そう、あの時


僕らがしばらく時を置いた後

再度身体を重ねた、あの夜

あの夜僕らは

ケダモノの様に、本能のままに

時間を忘れて、お互いを求め合った

そして彼女は僕を受け入れながら

涙を流しながら昇りつめていた


「…そんな事もあったかな」

笑いながら頬を染め彼女はとぼける

視線を逸らす仕草かなんだか愛おしい

僕は腕にグッと力を入れて

彼女の身体を抱き寄せ

ふっと彼女の耳元に囁く

「…また〇〇を泣かせたくなった」

「…ロビンに出来るかな?」

「試してみる?」

その返事は必要ないとばかりに

二人の唇が触れ合う

耳障りなBGMと化していたTVを消すと

心地よい静かな暗闇が訪れる

僕たちはその闇にゆっくりと

身も心も任せていく