花火大会の後 | お泊まり恋愛詩

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


花火大会の後


ラブホテルにお泊まりの予定だったので

浴衣はやめた

シンプルに束ねて丸めた髪

ニプレスにタンクトップ

素肌にホットパンツ

ペディキュアにビーチサンダル

軽装の君は駆け足が似合う


ラブホテルの部屋は

前延長を奮発して最上階

君のバッグを受け取ってから

エレベータを待つ間にキス

エレベータの中でホットパンツを落とす

花火大会の間もキスばかりしていたので

ホットパンツの裏側は見て分かるほどの湿り


タンクトップをまくって

抜き取る

ニプレスを剥がす

素肌のおしりをもみながら再びのキス


エレベーターが最上階に着き

扉が開く

扉の前には誰もいなくて 少し残念だ

回収した君の服を小脇に抱えて

僕は君の起伏を眺める


四つんばいで行こう と言って

僕は君を這わせる

脚を伸ばして と言って

君の腰を上げさせる

僕はしっぽのつもりで中指をねじ込む


花火の間も漏れていた息が

同じ熱をふくんで足元に散っている

耳がほんのり赤い君は

急ごうとしているのに急げない

部屋まで10数歩

指先がいちばん忙しい


どの花火よりも先に点火された君は

どの花火よりも長く滞空しているね

咲くのはこれからだ