『12』 気持ちが育つまで(第3回『△のきもち』)
第3回『『△のきもち』
この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード
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幸平は電話ではなく、自分でエムロード に答えをもってきた。
「やっと、親離れっていうか、優子さん離れできそうです。高島沙紀さんと結婚を考えたいと思います」
優子はその言葉にほっと胸を撫で下ろした。
どこかで二人がうまくいくことを信じていたものの、不安がなかったとは言えなかった。
「よかったわ。早く沙紀さんに連絡してあげないとね」
「ぼくも連絡しましたけど」
「念のため、エムロード からもね」
その言葉に、幸平はにっこり笑って頷いた。
優子は折り目正しく、幸平の母親代わりからマリッジコンサルタントの顔に戻って、たずねた。
「今後の参考のために聞かせてくださいますか。心を決めた一番の理由はなんだったんですか」
幸平は優子の顔をじっと見て照れずに答えた。
「普通の、じゃがいもがごろっと残ってるカレーライスを食べさせてくれるところ。それから... 」
「それから?」
「ぼくの気持ちが育つのを待っていてくれたところ」。
幸平が帰ってから、優子は沙紀へ電話した。
「今、幸平さんからお返事をいただきました。
これからは結婚を前提にきちんとお付き合いしていきたいとおっしゃっていました」
「ありがとうございます。でも昨夜、幸平さんからメールをいただいていました」
「そうでしたか。はっきり書かれていましたか」
うれしいくすくす笑いをこらえるように、沙紀は言った。
「はい。△→◎って」
本当にもう、あの子ったら。
優子は笑いながら、長かった半年と沙紀のあたたかさを心にあふれさせた。
そして、沙紀の誕生日のある5月に、二人は結婚式を挙げた。
やがてエムロード に披露宴の二人の写真が届いた。
優子はアシスタントの郁子にその写真をうれしそうに見せた。
「ほら見て。幸平さんは少しおとなびて見えない?」
郁子は笑ってその写真を覗き込んだ。
「ほんとですねえ。結婚ってすごいですね」
優子は誇らしげに他のスタッフにもその葉書を見せて回った。
マリッジコンサルタントというよりは、この時ばかりは母親の気分で。
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『11』 母親の背中
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