前回の話はこちら
🙋♂️「俺、明日休みだからお前とのことお母さんに相談しに実家帰るわ。お前も帰るだろ?」
祝日休みなんて今まで全くと言っていいほどなかったのにここ2ヶ月で2回もあった。
🙋♀️「ごめん!わたしこっちで用事あるから帰れないわ。」
用事なんてない。
でもこのまま帰ったらなにかと無理な条件を付けて一生家に入れてもらえず、荷物を捨てられることが目に見えていた。
🙋♂️「お前用事なんてねーだろ。実家帰ってお前の好きな仕事して来いよ。週7で働けよ。」
🙋♀️「実家に帰っても仕事はありません。あなたに辞めさせられたので。」
ゆうくんは黙った。
わたしは家に一緒にいるのが嫌で出かけると言って朝からスタバに逃げた。
夕方さすがにゆうくんはいないだろうと思い帰宅するとまだいた。
🙋♂️「お前マジで帰るぞ!俺を困らさないでくれ。」
🙋♀️「何度も言っているけど今日は帰らない。」
🙋♂️「なら俺1人で帰るからな!もう知らねー。」
そう言ってゆうくんは荷物を詰めて怒って家を出た。
ゆうくんが家を出て6時間後(深夜12時頃)そろそろ寝ようと思い窓を閉めに駐車場を見るとまだゆうくんの車があった。
車中泊して帰ったフリをしようとしているのだろう。
朝5時頃目が覚めて駐車場を見るとまだゆうくんの車があった。
二度寝をして7時頃ゴミ捨てをしに行くともう車はなかった。
朝から母と電話をしていた。
すると10時頃インターホンが鳴った。
🙋♀️「ごめん!きっと宅急便だと思うから一回切るね!」
と電話を切ってインターホンのカメラを見るとゆうくんだった。
わたしは駐車場で車中泊していたことを知らないフリをしてゆうくんに言った。
🙋♀️「もう実家帰ってこっち戻ってきたの?早くない?」
🙋♂️「話しただけだからすぐだよ。」
🙋♀️「お義母さんなんて言ってた?」
🙋♂️「俺のお母さんは俺の幸せだけを願ってる。てか頭痛いから寝るわ。もう話しかけないでくれ。お願いだから寝かせてくれ。」
そう言ってゆうくんは寝室から出てこなくなった。
きっと自分が悪いことをわかっているから、毒義母に離婚相談する勇気もなかったのだろう。
毒義母はいつもわたしに
🦹♀️「ゆうちゃんは昔から優しくてかっこよくて、ななちゃんは幸せだね。ゆうちゃんは昔から人に好かれる子だから友達もいっぱいいるの。」
とわたしに言う。
わたしまで約5年、毒義母に洗脳されていたのかもしれない。
優しいなんて一度も思ったことがない。
毒義母の優しいのレベルが低すぎる。
毒義母の前でいい子演じてきたのだろうと思うと少しゆうくんが可哀想に思えてきた。
でもそんな同情はもういらない。
わたしは前に進むだけだった。
