7月某日わたしはいつも通り新潟から東京に出稼ぎに行った。
今回は5回出勤予定だった。
正直、いつもなら実家にいれるし楽しみな出稼ぎだけど、7月ゆうくんと過ごす時間が長くて楽しくてあまり気乗りしない出稼ぎだった。
今思えばなにか嫌な予感を察していたのかもしれない。
いつも通り作り置きを冷凍して、お昼のおにぎりもたくさん作って冷凍庫に入れて、お弁当もいくつか作って冷凍して出稼ぎに向かった。
出勤して何日か経つ頃仕事中、夕方ゆうくんから1通のLINEが届いた。
🙋♂️「おばあちゃん亡くなったらしいー。」
🙋♀️「え、どっちのおばあちゃん?」
🙋♂️「お母さんのほうの。明後日お葬式でお母さんは無理して来なくていいっていうけどどうする?」
🙋♀️「もちろん仕事休んで行くよ。」
🙋♂️「わかった。」
突然の訃報。
仕事を休んでわたしは東京から宇都宮へ、ゆうくんは新潟から宇都宮へ斎場がある最寄り駅で待ち合わせした。
当日ゆうくんから
🙋♂️「15時半に某駅前で待ち合わせね。」
と連絡が来た。
わたしはそれに合わせて電車を乗り継いだ。
15分くらい早く着いたけど田舎で乗り継ぎが悪いからしょうがない。
15時半を過ぎても来る気配がない、連絡もない。
事故とか起こしてないかな?なんて考えたら心配で電話していた。
🙋♀️「もしもし〜着いたんだけどどのへん?」
🙋♂️「もうすぐ着く。あと10分くらい。」
🙋♀️「わかった!気をつけてね。」
電話をしてから10分、15分経っても来ない。
運転しているから悩んだけどもう一度電話した。
🙋♀️「大丈夫?どの辺?」
🙋♂️「もうすぐ着く。本当すぐだから。」
🙋♀️「わかった。ごめんね何度も連絡して。」
10分、15分経っても来ない。
近くにお店もなく外で待つしかなくて暑くて死にそうだったのでもう一度連絡。
🙋♀️「今どのへん?暑くてやばい〜。」
🙋♂️「店入るとかしろよ。でももう着くから。」
もう着くと言われて炎天下の中約1時間待ってやっとゆうくんが来た。
🙋♀️「遅いよ〜」
ちょっと冗談混じりで言ったら返ってきた一言。
🙋♂️「迎えに来てやったんだからお礼言えよ。」
🙋♀️「えっ…あ、ありがとう。」
なにか違和感…わたしがおかしいのだろうか。
たしかにゆうくんに駅まで迎えに来てもらったのは感謝している。
でも迎えに来てもらうから待つのが当たり前なの?
そんな感情を抱きながら毒義母が用意してくれたビジネスホテルに向かった。
