THE VENTURES / PLAY TELSTAR 〜(1962) | エレキ・インスト・ア・ゴー・ゴー!

THE VENTURES / PLAY TELSTAR 〜(1962)

 

 

※正式なアルバム・タイトルは『PLAY TELSTAR - THE LONELY BULL AND OTHERS』ですが、amebloの文字数制限により省略しました。

新年あけましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いします。

月イチペースで、ゆるく更新しているこのブログ。
今年最初のネタは、60年前にリリースされたベンチャーズ最大のヒット・アルバム『テルスター』です。

こちら、日本で出版された資料に1963年1月の発売となっていたので、当ブログ的にもタイムリーだと思って取り掛かったのですが、いま聴いている1992年リリースのEMI盤CDライナーによると、1962年の11月にリリースされ、1963年1月5日にチャート最高位の8位を獲得となっています。

ベンチャーズ・ブック』によると、元々このアルバムは『ヒッツ・オブ・ザ・シックスティーズ』というタイトルだったのを、ドン・ウィルソンがラジオから流れてきたトーネイドーズVer.の「テルスター」を聞き、「これは間違いなくヒットする」と確信しレコーディング。

アルバム・タイトルのみならず、ジャケット・デザインも変更してリリースしたところ、ドンさんがラジオを聴いた時には、チャート・イン前だったトーネイドーズVer.が1962年12月に1位を獲得。
そこに乗っかって、ベンチャーズVer.収録のアルバムもヒットしたというストーリーなのです。

当時は、このような競作が当たり前の様に行われていた様ですが、現代のミュージック・ビジネスでも学ぶべき点がある様な気がします。

話は脱線しましたが、以上の経緯から「1962年11月リリース説」が濃厚な気がしております。

さて、「テルスター」一曲で話が終わってしまいそうなので(笑)、他の収録曲についても少し触れておきます。

「ロンリー・ブル(悲しき闘牛)」は、ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスのデビュー・ヒット。なんとメル・テイラーはオリジナルVer.でもドラムを叩いています。
また、メル自身は、62年リリースの『TWIST PARTY VOL.2』からレコーディングに参加していますが、このアルバムで正式にクレジットされています。

そして、「アパッチ」や「テキーラ」といった、ベンチャーズの代表曲も収められています。

個人的に好きなのが「パーコレーター」というBILLY JOE & THE CHECKMATESの曲。パーコレーター自体はコーヒーを抽出する器具なのですが、沸騰している様子をうまくギターで表していて面白いです。

サブスクでも良いのですが、個人的には、RON FURMANEKのプロデュースにより、リミックス&リマスターの施されたEMI盤でお聴きいただくのをお勧めします。
音の良さと迫力にぶっ飛びますよ!

それでは、また。

1. Telstar
2. Lonely Bull
3. Mexico
4. Calcutta
5. Apache
6. Never on Sunday
7. Tequila
8. Green Onions
9. Percolator
10. Red River Rock
11. Let There Be Drums
12. Last Night

2023年1月