8.先生
息子は保健室で、4年生の他の2名の先生と、保健養護の先生と一緒にいた。
少し照れ笑いをしながら出てきた。
『事が大きくなっちゃって、コナンくんもびっくりしたみたいよ』
と、H先生が言った。
この先生は、とても気さくででも、子供の本質をしっかり捉えた先生だ。
『私は子供がいないけど、もし自分の子供からそんなことを言われたら、心臓が止まっちゃうわ』
と笑いながら、今度は息子へ、
『コナンくん、先生がお母さんだったら、ホント、ビックリして心臓止まっちゃうよ。きっとお母さんも同じ思いだよ』
と言ってくれた。
続けて、S先生から、
『男の子ってのは言葉が足りなかったり、うまく話せなかったりするもんですよ』
と言われた。
このS先生は男性教師。
声も大きく、非常に厳しいが、アメとムチの使い方が抜群にうまい。
子供にも慕われていて、とにかくやることなすこと、すべてにおいてメリハリがある。
保護者の間でも「厳しいけどSが担任でよかった。6年まで担任をしてほしい」という声をよく聞くくらいだ。
帰ろうと足を玄関へ向かわせながら、私は少しだけH先生、S先生と話をした。
『私たちも、なるべくコナンくんと話をしていこうと思います』
H先生が力強く言ってくれた。
『男の子は今話をさせないと、これからもっともっと話さなくなるもんですよ』
S先生は続けてこうも言った。
『だから、たくさん話をさせてください。中学生になれば、相槌打つのがやっとになるから。それまでに、たくさん話をする子供にした方がいい』
S先生の言葉に私は頷いた。
そして、この両先生が「今後はもっと注意深く見ていきますから」という言葉を聞き、少し安心した。
9.本音
自宅へ戻り、私はコナンくんへ聞いた。
「上級生に帽子取られた話は聞いてないよ」
すると、
『だって、どうでもいい話だもん』
・・・おいおい。
校長にはそう話したって聞いてるぞ。
そう思っていると、次に、
「ママたちが教頭と話してるの聞いて、そっちにしてみた』
と言うじゃないか。
なんてこったい。
やはり、母が来るまでの話しを聞いていて、話を摩り替えたのか。
「ところで、担任に‘授業がつまらない’って言ったこと、ないの?」
私は担任に聞いた答えを伏せたまま、息子に問う。
『あるよ。‘面白くない’とか‘授業つまらないよ’とか。よく言ってるけど。なんで?』
なるほど・・・
私は担任との話を息子に伝えてみた。
「担任は‘言われてません’って言ってたけど?」
すると、息子は言った。
『はぁ?言ってるけど!?みんなに聞いてみればいいよ。何回も言ってるよ!』
息子の言葉にウソは見えなかった。
「じゃ、ガミガミ怒るってのは?怒ってないって言ってたけど?」
これに対しても、
『しょっちゅう怒ってるよ!なに言ってんだ、キムラ!!』
と、ムキになって怒り出した。
どちらの話を信用するか?と聞かれれば・・・
やはり、息子の話を信じるのが親だと思う。
それに、10月に入り、息子から「先生が怒ってばかりいる」とか「授業がつまらないと言ったら‘もっときちんと勉強すれば面白くなる’なんて言われた」とも聞いていた。
だから・・・ある意味、息子の話の方が真実味があったのだ。
先生の話と息子の話にはかなりの相違があり・・・
現場を見ていないため、どちらが正しいとも間違っているとも言えないが、親としては息子の話を信じることにした。
第一・・・
校長たちは、担任を褒め称え
『キムラ先生はとても熱心な先生ですから、お母さんのおっしゃるようなことはありません』
と言い切った。
そのとき私は、
「校長先生はキムラ先生の授業を毎日ご覧になってるんですか?」
と聞いたが、それに対しては、
『ずっとは見ておりませんが、時々見ている限りにおいて、つまらない授業ということはありません』
と言うのだ。
でも、‘つまらない授業’と判断するのは子供自身であって、校長ではない。
子供たちに「授業が楽しいか聞いたのか?」と聞いてみると「聞いたわけではない」と答えるではないか。
何はともあれ、今回息子は学校生活においてSOSを発したことに間違いはない。
‘死にたい’と思うほど、辛い思いをしているのだ。
しかし・・・
学校はこのことを真摯に受け止めようとはしなかった。
普段から目立つ行動をしている息子の言うことだから、と、かなり安易に受け取っていた。
要するに・・・
うちの子が言ってることだから、と。
息子は言った。
『もういいよ、ママ。ボク、今度からイヤになったら帰るから』
私は「そうだね、そうしなよ」と言った。
その場から逃げることになるが・・・
でも、辛い思いまでして学校にいることはない。
辛い出来事を忘れてしまうような、楽しい事でもあればきっと、学校にいることは出来るだろう。
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長丁場にお付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、息子はポツリとつぶやいた。
『先生はうそつきだ』
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以上が今回の出来事の全容です。
多少端折っている部分もありますが、大筋こんなカンジでした。
コメントやメッセージを頂きまして、ありがとうございます。
今後、教育委員会へ話を持っていくかどうかは・・・少し様子をみてから考えていくつもりです。
というのは、元・教育委員会の校長が既にあのような態度です。
事態を重く受け止めようという姿勢がありません。
教育委員会は教師を管理・指導する立場ですが、どちらかというと教師側の人たちです。
保護者の意見や要望を聞くとは思えません。
今回のような出来事をどこへ訴え出ればいいのか・・・
少し考えながら、また、息子の様子を見ながら考えていくつもりです。
また・・・
その後の事態がありますので、そちらも記載したいと思います。
あらためて・・・
わが子が「死」ということを考えてしまうような事態になったことに、親として反省しています。
もっと子供の心の根底にあることを、どうして気づいてあげられなかったのか。
いや、気づいていたのに、どうして対処しなかったのか・・・
今後は真っ向から学校と立ち向かっていこうと思っています。
わが子を守れるのは、親だけですから。
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長丁場にお付き合いいただき、ありがとうございました。また、お子さんがいらっしゃる方の貴重なご意見、ありがとうございました。
また、これを読んで思ったことなどございましたら、コメント・メッセージなど頂けると幸いです。
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