昔、離婚したくてもわけあって出来ない男がいた。
相当疲れ果てていたので、離婚すべく道標をたてる協力をした。

多少のとばっちりはあったものの、何とか道筋はたてられた。

しかし、男はそれにあぐらをかいてしまった。



私はその男への協力をやめた。
本当に困っていないなら必要ないだろうと。


離れてから、改めて協力の依頼がきた。
私は状況判断をしながら協力をした。



結果…


どうなったのかすら、私には連絡がない。

かなりいろんな情報を駆使しながら、筋立てたのに。


しばらくして、たわいもない話で連絡がきた。

私も普段通りに対応した。
結果は気になったが、人のことだ、進展があれば口を開くだろうと。


しかし、その話は出ない。


私はなんの気なしに、そのことに触れてみた。
すると…


なんと、もう解決していた。
それがいつだったのかはわからない。
しかし、聞く気にすらなれない。

無性に腹立たしくなった。
多少の腹立たしさは口にしたが、あとはさらりと流した。

話の結論はわからぬまま、向こうに電話が入り、こちらは切った。



電話を切ってから…………

とてつもない憤りを感じている。
どうしようもないドン底に陥った彼を励まし、弁護士を付けるよう施し、書類作成に目を配り、知恵を貸し…

しかし、それは単なるお節介にすぎなかったのか?
私は何のために、苦労を共にしてきたのか?



確かに離婚は本人の問題であり、私はなんな関係もない。
別に、私は彼と不倫関係にあったわけでもない。
友人として、困っている彼に手を差し伸べただけだ。

だから、結果を知らされなくても、仕方がないのかもしれない。

何だか腑に落ちないが…
所詮彼はそういう男だったのだろう。


頭の片隅が、物凄く熱くなった。



………

親切は仇になって返ってくるのだろうか?

誰も信じられないような気がした。