家族が「がん」になり、ステージや、余命なんていう言葉が
生活の中で身近になりました。
でも考えてみると、誰だって明日のことは解らない。
ワタシ自身も、例外ではないんですよね。
そんな思いで本屋さんをブラブラしていたら、椎名誠さん
の「僕がいま、死について思うこと」という本と出逢いました。
椎名さんと言えば、80年代には夢中になって読んだ作家さん。
「わしわしとカツ丼を食べ進めてゆく」というような表現にも、「焚
火のまわりで火吹きを楽しむ」怪しい探検隊も、「父親と男の子の
あらっぽい愛情にあふれた」岳物語も、とても思い出深いのです。
その椎名さんもこの本では、家族を何人も送り、親しい友人も送り、
その中の何人かはやはり「がん」であったことが語られています。
また旅人らしく、世界中で触れた「死」の風景について振り返りな
がら、自分自身の「死」を考えてゆくアプローチは、ワタシの心に
問いかけられているような気もしました。
自分はどんな死を迎えたいのか。
自分の死も、家族の死も、友人の死も。
幸せな時間の最後にあるものだといいなぁ。