同居人が、お買い物の帰りに道端でうずくまっている動物を見つけたらしいよ。
ネズミのような顔とネズミ状の耳があって、ネズミそっくりのシッポがあって、ラットぐらいの大きさだったんだって。だったら、ラットじゃないのーって僕は思うんだけど、同居人は、あれはピグミーポッサムだったにちがいないって言うんだ。
えー?ラットじゃないのー???
この子、ヨロヨロしてたから、同居人がRSPCAの救急隊に電話をして保護してもらおうとしてるうちに、ヘコタン、ヒョコタンと跳びはね去ったんだって。
ふつう、昼間は木の上で寝てるはずの子だから、寝ぼけて落ちてフラフラしてただけかもしれないけど、とびはね方がヘーコラしてたから病気だったかもしれないって。
オーストラリアでは、たとえ人間でも医療は期待できないもんなんだから、自力回復目指してがんばれよーとかって、同居人は言ってた。