40代・女性
インディーズでシンガーソングライターをしていた私は
当時サポートメンバーであったベーシストの彼と結婚しました。
年齢的に結婚というか、子供がほしかった私は結婚へと気持ちが進み、
3つ年下の彼は今思えば何となく決意もないまま
私のいうがまま流されて結婚へと進んでしまったのだと思います。
結婚して数日で妊娠し、
私はそのまま仕事を辞めて専業主婦となりました。
つわりがひどく妊娠中は彼に頼ることが多く、
生まれてからははじめての子育てて
私自身イライラしたり神経質になることが多く、
そういう意味でも確固たる覚悟のなかった彼には
辛い日々だったようです。
そんな中、彼が多重債務者であることが判明しました。
結婚した以上、どんな苦労も
二人で乗り越えようと思っていましたが、
借金は絶対に自分で返させないとまた繰り返す
とう回りの多くのかたのアドバイスで、
彼のお小遣いを減らして生活していこうということにしたのですが、
これがまた追い込んでしまったようで、
結婚から1年ちょっとたったある日帰ってこなくなりました。
5ヶ月だった息子は毎日夜泣きがひどく、
帰ってこずに実家で地元の友達と飲み遊んでいる旦那のことを考えると
怒りでどうにかなりそうでした。
借金のために生活は厳しかったとはいえ、
私もその分なけなしの貯金を切り崩して
折半の生活費にあてていましたので、
もしもこのまま帰ってこなかったらと考えるととても不安でした。
結局その後8ヶ月別居が続きました。
友達の旦那さんの弁護士さんに相談して
別居中も生活費を出さない場合は
取り立てることもできると知り、
最低限の生活費は彼の給料から出していましたが、
小さい子供を抱えて仕事もない私は
将来の不安でうつ状態でした。
とにかく、戻ってもらおうと彼の条件をすべて飲むつもりで
最後の話し合いをしました。
まだ彼を愛していたからこそだと思いますが
「条件全部飲むから言って」
と伝えた私に彼はつらつらと条件を言ってきました。
実家の近くに住みたい。
子供は俺のおふくろに預けて
お前も働いてもらえば生活が楽になる。
週に2回は地元の友達飲んだり朝帰りもしたい。
バンドもやりたいから今の仕事は辞めたい等々。。
聞いているうちに魔法が溶けるように
好きという気持ちが微塵も残らず消えていきました。
母になった私にとって他のどんなことは我慢て来ても
一つだけ絶対に譲れない夫に求める条件に私自身が気づきました。
それは、私と同じくらいに
命を懸けて息子を愛してくれる人であることです。
彼の自分だけを思う条件には
息子を思う言葉は一つもありませんでした。
その瞬間に「やめた!離婚しよう!」と吹っ切れました。
彼は驚いていましたし、別れてからも何度か復縁を迫られましたが
願い下げです。
だらしない男だったので
案の定慰謝料も養育費も1年続かず
音沙汰もありません。
生活はほんとに苦しく何度も裁判と思いましたが、
貧乏でだらしない男から取り立てたところで微々たるもの。
そこにかかるストレスを考えたら
腹をくくって私が絶対に幸せにしてやる!
とがむしゃらに働いています。
確かに両親揃っている家庭と比べたら
世帯年収なんて笑っちゃうほど少ないですが、
ストレスなく心穏やかにいられる今は
本当に幸せです。