「学生の時の友人は、一生の友達になりうるけれど、社会人になってからの友人は、一生の友になれる確率は低い。」とは、よく言われたものです。



同じ立場で、同じ空間で、利害関係なしで共に過ごすー


そういった環境のもとでは、絆が出来て何でも話せる友人になる確率が高い、というのも頷けます。


多感な時期を共に過ごせたご縁は、価値観が似ている傾向にありますしね。



学生時代からお互い連絡を取り合って、卒業後も良い関係が保てている人は、おそらく、これからも続いていくでしょう。



しょっ中会う時期や、全く連絡を取らない時期があっても、会えばまた、時間のブランクはすぐ埋まります。リアルな一生の宝です。



リアルに繋がりのある人が、後にヒョンなことで同級生・同窓生だと知った場合は、意表を突かれて思わず盛り上がり、お互いさらに好感を持ったり、プラスに働くことも。

でも、それは、既にリアルに繋がっている関係だからこそ。





一方で、卒業後連絡を取っていた訳でもなく、たまに何かの拍子に思い出すくらいで、住所も電話番号も、どこで何をしているかも全く知らなかった昔の同級生と、


SNSの登場で再会するキッカケが出来たのですから、凄いですよね。

まさに文明の利器と言えましょう。


学生時代は特に仲が良かったワケでもないのに、再会した途端、学生時代にスワップしたかのような感覚になり、数十年という月日をアッと言う間に埋める事が出来るのは、学生時代の同級生だったからという事でしょう。



しかし、卒後数十年、過ぎてしまえばあっという間でも、それぞれの人生があり、今までどう生きてきたかの結果が、それぞれの今なのです。



昔同級生だった、という安心感で、何でもかんでも昔のように振る舞っていては、せっかくの再会を後悔することになります。



残念な再会にならないよう、あるいは、残念な再会に早く気付いて対処できるよう、懐かしさに舞い上がっていないで、冷静でいましょう。


次の場合は、再会しても、離れることをオススメします。



①あなたを商売の鴨にした同級生。


先に同級生や同窓生ありきで、数十年ぶりで再会した時に、最もイヤなシチュエーションです。



訪問販売やマルチ商法を、同級生との再会に持ち込まれ、久しぶりに会おうよ!と向かった先が、途中から商品説明会になるように仕組まれていると、ビックリしますよね。



そのような販売に携わっている人や、自身が起業している人で、お客を集めることに必死でいると、久しぶりに会う同級生の顔が札束に見えるのかも知れません。



連絡を取り合っていなかっただけ、特に仲が良いわけではなかったような同級生が、物を売る相手としてこちらに近づいて来たら、そうとわかった時点で離れるのが身のためです。



そういう人とはその後、たとえ金銭のやり取りなくつきあっても、あなたは「いい鴨」扱いですよ。


昔の同級生とは、お互いに、貴重な学生時代の友人として、お互いを大事に思うものでなければ、虚しいばかりです。


あなたをいい鴨にする人からは、迷わず離れましょう。

もちろん、金銭がからんでも気持ちよく再会でき、良い関係を築けるのならこの限りではありません。



②オフ会での振る舞いに良い印象を持たなかった同級生。


SNSの投稿や振る舞いは、実際と違っても、良い印象を持たれるようにしようと思えば、いくらでも作ることができます。


リアルに関係のできていない、SNSで再会した同級生の人間性を、SNSで受ける印象で想像を膨らませているだけでは、本当かどうかはわからないものです。


実際に会ってみて、悪い方にビックリするような人からは、離れましょう。


会った時のその印象が、本当の姿です。

本人はきっと、自分の悪いところを分かっていて、そこを取り繕おうと、SNSでのポーズをがんばってキメているのです。



あるいは、もう二度と会わないようにして、SNSだけの関係に止めておくのが無難でしょう。



③あなたの投稿に、いいね!もコメントもしない同級生。


リアルな関係のできていない同級生が、あなたの投稿に何の反応も示してこない場合、どういう事が考えられるかというと、


あなたに興味がない、

あなたと交流する気がない、

あなたを良く思っていない、

もしくはそのせいでフォローしていない


です。


せっかくの再会も、SNS上のそういった態度のせいで、懐かしい同級生から不気味な他人に変身します。


少なくともあなたの投稿の内容が、片寄った政治的なものや、宗教的、ネガテイブなどでないのに、何の反応も示して来ない人は、あなたの投稿を、近況を、どういった感情で眺めているか。


もしかしたら、妬みや嫌悪感でいっぱいかも知れないですよ。


そういう人があなたの投稿を見れる状態にしておくことは危険です。嫉妬による事件も過去にありましたよね。容赦なく離れましょう。


もしも離れたことを相手が気づいたとして、相手があなたに実はフレンドリーな感情を抱いていたのなら、メッセージが来るはずです。「いつの間にか友達外れちゃってるけど、アカウント変えたとか?」って。


メッセージが無いなら、それまでです。相手もあなたと特に繋がっていたいとは思ってない、ということです。


④あなたの投稿に批判や攻撃、イヤミなコメントをしてくる同級生。


これは③とは違い、わかりやすいですね。

再会すべきでなかった同級生です。



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昔の同級生との再会は、今のお互いを認め合えて初めて実りのある再会となります。



なぜ同級生に、特別気を付けなければならないか、というと、


昔ほんの数年でも、同じ立場で同じ環境で過ごしたせいで、比較対照されやすいからです。


本当は卒後自分がどう生きてきたか、どう選択してきたかの結果が今の自分ですから、人それぞれ自分の責任です。


数十年の月日は重く、その差は今の姿に表れ、歴然とシビアです。人としての魅力も。


数十年の経験の積み重ねが、その人から発する言葉に個性と重みを作り、それが人間的な魅力につながります。



今のお互いを認め、卒後自分とは違う生き方をしてきた人の世界を、シェアできることを喜びとし、応援し合えるー



そういうステキな関係でいれる同級生は、再会して正解だった同級生です。

学生時代の思い出話を一緒に懐かしめるのも。



結婚しているかいないか、

仕事を持っているかいないか、

子供がいるかいないか、

子供は何人いるか、

子供の成績、進学、就職、

夫の職業は、年収は、

持ち家か賃貸か、

外見や服装がどうか、お肌がどうか、



そんなくだらないことで優劣をつけマウンティングするような関係にしかならないのであれば、


家庭や職場の愚痴や、その場にいない同級生の悪口で盛り上がるようなくだらない集まりなら、



サッサと身を引いて、


今、まさに今、身を置いている自分の居場所の人間関係を大事にしましょう。


そして、お互い成長・成熟して、今の居場所でできた関係が一緒にいていちばん心地よい、となるのが理想ですね。



なぜなら、私達は、「今」を生きているのですから。