人生にビジョンを持つのは大事なことです。

ビジョンとは、目の前の小さな目標のことではなく、これから生きる道の大きな方向性や展望のこと。



ビジョンを持って人生における自分のミッションに気付くことができた人は、タフな心を持つことができます。



生きる方向性が定まって何が大切かを知り、それ以外のものは迷いなく捨てることができるから。



ミッションを優先するー

それが、幸せになる、満足度の高い人生を送る近道となることでしょう。



では、具体的にどうすれば良いか。

なりたい自分を本気で叶えるために。




①百聞は一見に如かず

(ひゃくぶんはいっけんにしかず)


たくさん聞くよりも、実際に見る方がよいという意味です。これは学校で習うので、知っている人も多いでしょう。



情報ばかりが溢れているこの世の中で、何が正しく、何が間違っているのか、わかりにくいですよね。


誰が何をどのように言っていたらしい、とか、確かでもないことを信じて決定打にしてはキケンです。

必ず自分の目で確かめて判断しましょう。


なりたい自分に近い人に実際に会ってみて、お近づきになります。


どうしたらそうなれるのか、お話を聞くのです。目標の人の言葉は響くものです。また、思っていたよりも深かったり、見る角度が自分とは違っていると知ると、見聞が広がって、複眼を持つことができます。



そして、それをお手本にして、そっくり真似をしてみましょう。


お会いすることが難しいなら、その方の書籍や論文を読んだり、作品を味わうのもひとつです。




②百見は一考に如かず

(ひゃっけんはいっこうにしかず)


見るだけでなく、考えないと意味がない。


お手本になる人の真似をすると、足りないものに気がつくはずです。


その人に足りていても、自分に足りるとは限りませんから。


なりたい自分に足りるだけのオリジナリティを考えましょう。


あの人のここ、

この人のそこ、

ここは誰の真似でもない。


そうやって自分のオンリーワン・スタイルが出来上がって来るのです。




③百考は一行に如かず

(ひゃっこうはいっこうにしかず)


考えるだけでなく、行動するべき。


そのオリジナリティを身に付けるために行動しましょう。


人の後ろを歩くことから卒業するには、自分の力で踏み出さなければ、本当の始まりではありません。


そのための労力、時間やお金の投資は惜しみなくしましょう。


ただし、その間に、掲げたビジョンを見失わないように。

寄り道はオリジナリティを生みますが、逆方向は本末転倒です。


そこからブレずに修練しましょう。




④百行は一効に如かず

(ひゃっこうはいっこうにしかず)


行動するだけではなく、成果を出さないと意味がない。


あなたが行動して、修練して身に付けたことを形にしましょう。


論文を書く。

本を執筆する。

作品を出す。

ショウを成功させる。


どのような形にするのが良いか考えて、実行しましょう。


それは、あなたが生きた証です。完成することで、自信に繋がります。

自信は、自分が目標を達成できたことでつくものです。人と比べて自分の方が優れているからつくのは自信ではなくて、ただの醜い優越感です。


ホンモノの自信は、次のステップに進む背中を押してくれます。


できた形は、身近な人だけでなく、それを求めるあなたの知らない人々への生きたメッセージとなります。



⑤百効は一幸に如かず

(ひゃっこうはいっこうにしかず)


成果を上げるたけでなく、それが幸せや喜びに繋がらないといけない。


なりたい自分になるための道のりですから、今していることは、あなたにとって、楽しいことでしょう。


高いハードル、低いハードル、次々と飛び越えることは楽しいに違いありません。



でも、もし、苦しいばかりなら、何故苦しいのか、立ち止まって考えましょう。

その苦しい原因がわかったら、解決に向けて行動するのです。


解決に導くには、思考をやわらかくしていることが大事です。しなやかに生きるために、問題を解くための補助線を1本でも多く持てるように、経験を積みましょう。



もし、今身を置いている環境が相応しくないからなら、そこから出て、新しい環境に移ることもひとつです。




⑥百幸は一皇に如かず

(ひゃっこうはいっこうにしかず)


自分だけでなく、みんなのことを考えることが大事。



自分が得て身に付けてきたことを、求めてきた後進に惜しみなく伝えましょう。


あなたがこれまで得て身に付けてきたことは、確かにあなた自身ががんばった業績です。


しかし、忘れてはいけません。あなたの業績は、その発想に至れるだけの柔軟な感覚でもって、出会った人々の厚意で、それを許した環境で、それに耐えるだけの健康な身体に恵まれて、育てて頂いた賜物なのです。


いつまでも自分だけが脚光を浴びていたい、という姿勢は、年齢を重ねるにつれて見苦しくなってきます。



今度は、あなたが人を育てる番です。


あなたの代わりになる人、あるいは、より素晴らしい人になるよう後進を育てましょう。あなたが歩んできた道が、引退した後も、この世からいなくなった後も続き、さらに発展するように。


人は人を育てることができてナンボです。


人々のこと、社会のことを考えて行動するほうがより素晴らしいのです。

あなたは、その照り返しで、人としてより美しく、より輝くことでしょう。


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このように、皆が知っている元の「百聞は一見にしかず」の続きの部分として言い伝えられているのは、なりたい自分を叶える道として、なかなか本質をついているのではないでしょうか。



ビジョンもミッションも見当がつかない若いあなたは、まずは、今していることに全力を尽くして、何か経験するチャンスが目の前に来たら、前向きにやってみましょう。


一度の経験が人生を変えることもあるのです。