今回のブログは受講生からの質問を一度お休みして、直近のトピックを紹介します。

 

さる9月30日~10月1日、日本創造学会の研究大会がありました。

 

 

私はまだ学会員ではありませんが、発想法の講義もしているので興味ある発表を聞きに行きました。

 

「科学的問いに繋がる論理に基づく質問の分類手法 〜科学的な創造性の源となる疑問の持ち方〜」について池田先生が、質問に焦点を当てて良い質問こそが科学を深化させることやその方法論について発表をされていました。

 

この「質問」は経営課題を事実ベースで解き明かすためにも非常に重要です。

 

発表を聞いて、表層的な現象を把握するだけでなく、背景情報や仮説について批判的な検証を自ら行うことの重要性を再認識しました。

 

「職場での共感経験は従業員の創造性にどのように影響を及ぼすのか」についての近藤先生の発表は、いわゆる組織風土と創造性の関係について解き明かそうとするものでした。

 

自分が想像していたように、職場で社員が共感体験を持てると、創造性の発揮にも良い影響があるとのことでした。

 

面白かったのは、同じ共感でもポジティブな共感は創造性を高めるがネガティブな共感には同じ効果は認められないことでした。

 

その他、男女差につても語られていて、組織風土と創造性を簡単には論じられなさそうだと思いました。

 

余談ですが、会場が自由が丘の産業能率大学であったことも重い腰を上げた理由の一つでした。

 

普段は伊勢原キャンパスに通っているので、自由が丘キャンパスの見学には大いに関心がありました。

 

休日でしたので学生の姿は見当たりませんでしたが、自然に囲まれたキャンパスと街中のキャンパスを比較できたのは、私の創造性を高める役に立ったかもしれません。