こんにちは。ゆうとです。今回は僕がミスターチルドレンで一番好きな終わりなき旅についてお話します。
終わりなき旅は、1998年10月21日に発売されたミスターチルドレンの15枚目のシングルです。一年ほどの活動休止後初のシングルとなっています。曲の長さは、ミスターチルドレンの中で三番目に長い7分7秒となっており、カップリングはPrismという曲です。
この曲の見どころはなんといっても転調の多さです。曲中で9回転調します。
具体的には、イントロ F# → Aメロ E → サビ C → 二番Aメロ E → サビ C → Cメロ Cm → 間奏 F → E → 大サビ D→E となっています。楽器を扱う人だとわかると思います。
イントロから激しめのエレキのリフで始まり、テンションがぶちあがります。そしてヴァイオリンの主旋律とともに、イントロが終わり、また何かが始まるように、Aメロが始まります。
なんと、出だし一言目が、「息を切らしてさ」と語りかけるような感じで始まり、
息を切らしてさ
駆け抜けた道を振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら
放つ願い
とまあこんな具合で始まります。
音楽的な話としては、Aメロはカノン進行の応用みたいな感じで割とすっと耳になじむメロになっている感じです。
また、Aメロで、「カンナ」というすこし馴染みのない単語もでてきます。
カンナみたいにね命をけずってさ
情熱を灯しては
また光と影をつれて進むんだ
ところで、「カンナ」とは、木材の表面を薄切りにして、平らにする工具のことのようです。
Bメロはこんな感じです。
大きな声で声を枯らして
「愛されたい」と歌ってるんだよ
「ガキじゃあるまいし」自分に言い聞かすけど
また答え探してしまう
サビ前あたりから、ベース音が徐々に上がり、サビでもう一個上に行って転調となるのですが、まあ、ここのサビの転調は天才ですね。Bメロで悶々としていた感じがいっきに視界が開けていくようなイメージです。
2007年のHome in the field というライブでは、サビがピアノアレンジとなっており、これまた、至高でした。
サビの歌詞はこんな感じです。
閉ざされたドアの向こうに
新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりではないさ
でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す終わりなき旅
という感じで一番が終わり、また転調して二番が始まります。また新たな旅が始まる、そんな転調なきがします。
二番は省略しますが、やはり、Cメロの歌詞は最高です。
誰の真似もすんな
君は君でいい
生きるためのレシピなんてない ないさ
ここですね。この曲に出会った当時、ひきこもっていた自分は背中を押されました。
ラスサビはどんどん高くなっていき、クライマックスを迎えます。田原さんのギターも腕を振るう場面です。
歌詞はこんな感じです。
閉ざされたドアの向こうに
新しい何かが待っていて
きっと きっとって 君を動かしてる
いいことばかりではないさ
でも次の扉をノックしたい
もっと素晴らしいはずの自分を探して
胸に抱え込んだ迷いが
プラスの力に変わるように
いつも 今日だって僕らは動いてる
嫌なことばかりではないさ
さあ次の扉をノックしよう
もっと 大きなはずの自分を探す
終わりなき旅
終わりなき旅
そしてイントロと同じリフを繰り返しながら、フェードアウトしていきます。
終わりなき旅を超える曲に、今後巡り合える気がしません(笑)
みなさん、是非聞いてみてください。