急にシニカルな、トゲのある曲です。
デビューして、頑張ってラブソングをいっぱい作ってきたのに、自分の実体験を元にした(?)本音丸出しなリアルな歌を出したらそれが2曲続けてアホみたいに売れた(イノワーとトゥモネバのことです)、そんな世の中に対する驚きと、失望感が、こういったブラック路線を生み出したのではないでしょうか。


歌詞と音を分けると面倒なので今回から一度にやります。
まずイントロ。ライブなんかだとさぞかしアガるんだろう。6回参戦したけど未だにこの曲は聴いたことないです。
「複雑にこんがらかった社会だ 組織の中でガンバレサラリーマン」
出だしはサラリーマン応援ソングかと思うほど。ただ「晩飯も社内で一人インスタントヌードル」。
「上京して3年彼女にすりゃchance 地道なダイエットの甲斐もあって」
今度は都会で生きる女性がテーマ。ただ「それでも夢見てるムービースター」。
2番でも言えることですが、社会の荒波に揉まれて生きる人たちの、(基本的に)Aメロで正の側面、Bメロで負の側面について語っています。ムービースター(笑)相変わらず信じてる(笑)という感じ。もう完全に殻を破ってますねミスチル。サビは英語書くのがめんどいので略。「皆病んでる〜」で一番高音をもってくるのはそれこそ病んでるとしか思えません。


2番も構成は同じなのですが、歌詞的には若者にスポットが。Round About 〜孤独の肖像〜でもアツく歌ってますが、援助交際とかが問題になってた時期なんですかね。音的に気になったのが、1番のがんばり屋さん、お人好しさん、2番のおりこうさん、全部「さん」繋がりな訳ですが、歌い方のクセがすごい笑。「せぇぇー↑ー↓ーん」ってね。初聴じゃまず聴き取れないっす。
ひとつ忘れてた!Bメロのベース!
1番の「フード」と「食べてんだ」の間
「ムービースター」と「世間知らず」の間
2番の「デートクラブ」と「で家に帰りゃ」の間
ジャジャジャジャー↑ン×2のとこです。
ベースってど素人からすると、どれ?聴こえないんだけど!みたいなことも多々あるわけで。そんな中でこれはハッキリと聴き取れる。ライブDVDとかでもナカケーがハッキリ弾いてるところが映ってました。高校生の時から大好きなパートです。


「仕事の出来ない連中はこう言う『あいつは変わった自惚れ屋さん』こんな頑張ってんのに」
最後に持ってきたこれは自分達のことでしょうか。自惚れ屋の前評価を覆した大ヒット2曲。「仕事の出来ない連中」が具体的に誰かを指しているのかはわかりませんが、お前らの意に反して売れてやったぞ、というドヤ感が伝わってきます。
「everybody knows everybody wants 明るい未来って何だっけ」
みんな知ってて、みんな欲しがる、そんな『明るい未来』そんなものは本当にあるの?と。明るい未来を掴んだ「はず」の人たちが言うことだけに奥が深いですね。
高校生ぐらいの頃にはかなりこの歌詞刺さりましたが、今ではなーんか素直じゃないなあって思います笑。明るい未来は各々でつくるもんだ。ポジティブすぎですかね笑。

ラスサビから女性のバックコーラスが入ってきますが正直邪魔だと思います笑。急に曲が安っぽくなる。マイラバのakkoがコーラスしてるらしいです。マイラバの曲は好きですが、ここのコーラスはほんと個人的には余計。


まとめとしては
会社に深夜まで残ってる人も
モデルだの女優だの目指して偉い人に抱かれる人も
家庭の圧に耐えきれずクラブ通いする子も
そしてこんな俺たちが売れちまう世の中も
「みんな病んでる」んだよ、でも各々「必死で生きてる」んだよ。
というのが無理やり解釈した場合のこの曲のメッセージではないでしょうか。





動画は終コンツアーのやつと迷ったのですが、消えてたのでこちらを。メンバー紹介ここで入れるか〜〜〜って感じですが、かっこいいから許す。JEN相変わらず空気読めない。ナカケーのベースソロ、田原さんのギターソロ、それぞれめっちゃカッコいい。そしてSUNNYもいる。うら、きよひでぇぇ〜〜、一回言ってみたい。浦清英さんすげぇ楽しそうにプレイしてる。そして最後のソロは紹介なし、無言で一番目立つギターソロを弾く桜井和寿。これがまたエッロい。演出がニクすぎる。絶対ただのナルシスト。



※Everybody goというキスマイの曲があるのですが、マジレスするとevery〜は単数形として扱うので三単現のsが要ります。キスマイ体張ってて好きですが、これは恥ずかしい。
※この曲、売れた後の曲かと思ったら、wiki見たら当初はトゥモネバのB面として作ったみたいですね。つまり売れる直前くらい?そうすると今回の記事の理論がほとんど破綻することになりますがまあいいか。