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ミク「マスター、京王6000・7000系についてどの動力装置を使うべきかについての基準となる台車センター間の数値の資料が見つかりました。」
俺「ミク、でかしたぞ!して、その数値は?」
ミク「両車とも13800mmです。」
俺「101・103系と同じか。私鉄の車には珍しい数値だな。ということは、この両系列についていうならば、TM-08(私鉄電車の多数派・台車センター間13600mm相当)よりもTM-15(キハ20などにみられる台車センター間13700mm相当)がベター、ということだな。」
ミク「そういうことになりますね。」
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リン「だけどマスターはこれまでに京王6000系向けに9台ものTM-08を導入してるわけでしょ?いまさらTM-15に差し替えるっていっても、莫大な費用がかかるよ。」
レン「順次置き換えるにしても、鉄コレ動力装置は1回売り切れるとなかなか再入荷がないわけだし。」
俺「うーん、頭の痛いところだな。そこでだ。再入荷の時期が不明であることを前提に置き換え計画を立てるとしよう。まずは競馬場線用2連2本(超小型レイアウト対応のため、走行機会が多い)を最優先に置き換えるのがよさそうだ。そして外れたTM-08については既存のGM製動力装置の置き換えや、今後製作するべヤング車両に転用するとしよう。」
レン「そういえば、鉄コレ動力装置は比較的簡単に台車を交換できたよね。」
俺「ああ。今回捻出されるTM-08は、TM-07(台車センター間11000mm、台車軸距2500mm)と差し替えてTM-09もどきとTM-05もどきを練成しようかと考えてるんだ。」
リン「TM-09もどきはとりあえずクモハ40とクモハ84の動力更新に使えるよね。そしてTM-05もどきは、マスターが今作ってる内緒の車両に使えそうだよね。」
ミク「マスター、今回の置き換え対象の2台のうち6417Fは一族で唯一TM-14を装備しています。あれは台車センター間14000mm(この機種は201系(台車センター間14000mm)用として発売されたものです)の車用の動力装置ですよ。あれをそのままTM-07の台車と差し替えてもTM-09もどきにはなりません。」
俺「そこにぬかりはない。手持ちのクモハ123-5(台車センター間14000mm)が現在TM-08を装備している。これの台車をはずしてTM-14に取り付け、外れた京王用台車をTM-15につける。これですっぴんの台車が外れたわけで、これをTM-07のつりかけ台車と交換すれば、晴れてTM-09もどきとTM-05もどきのできあがり、という寸法だ。」
リン「話を聞いてるだけで頭がおかしくなってきた。」
レン「これじゃまるでJR○日本じゃないか。わけがわからないよw」
ミク「ですがこうすることで、京王6000系の足回りの寸法調整と不調のGM製動力装置の駆逐を一挙に行う一石二鳥を狙える、というわけですね。」
俺「いかにもたこにも、そういうことだ。」
ミク「ちょっと回りくどいですけれど、この計画がうまくいくといいですね。」
リン「こんな風に、鉄道模型は頭と手を使うとさらに楽しくなるよ。」
レン「頭を使って立案した奇策を、手を使って実践して成功したときの『してやったり!』な気持ちは最高だよ。」
俺「こんな感じに、頭と手を使って鉄道模型を楽しむ人がもっと増えたら、それはとってもうれしいな、ってな。」
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