ミク「マスター、この間の武蔵野プールの水中撮影のビデオができあがってきましたね。」
俺「ああ。だがあまりにも水が汚くて、フォームチェックの役に立たないことがわかったんだ。」
リン「このところプール混んでるもんね。仕方ないよ。」
レン「だけどそのときも前と同じことを言われたよね。」
俺「.....おしりが下がってるってな。」
ミク「そこはぜんぜん進歩してないんですね。」
リン「去年までの動画を見ても、確かに進歩してないやｗ」
俺「うるせぇっ！だがそのときにあるキーワードが耳に残ったんだ。」
レン「そのキーワードって？」
俺「『腹圧』だ。」
ミク「初めて聞く言葉ですね。」
リン「その言葉、NHK教育テレビの番組でも言ってなかった？」
俺「ああ。確かに言ってたな。イメージとしては『腹パン』を押し戻す、ということだったんだが、字面だけ見て俺は腹筋だけを使うのかというイメージを持ってた。だがそれは違うらしいことが最近わかってきたんだ。」
レン「それどういうこと？」
俺「問題の番組の中で、地上でできる腹圧のトレーニングとして『フロントブリッジ』（腕立て伏せの姿勢をとり、おなかが下がらないように力を入れるトレーニング）が紹介されてたんだが、実際にやってみると腹筋以外にもへそと同じぐらいの高さにある筋肉を総動員しているという感覚なんだな。そして水中でその力の入れ方をしてみるとどうなったかというとだな。」
ミク「どうなったんですか？」
俺「まず、けのびでいける距離がかなり伸びた。10ｍぐらいは行ってるかもな。」
リン「それから？」
俺「バタ足をすると、後ろから水面がはじける音が聞こえてくるようになった。おしりが少し上がるようになったのが体感できたぞ。」
レン「タイムは？」
俺「微妙に早くなっているが、劇的ではないな。これからもこのトレーニングを続けてみることにしよう。」
ミク「毎晩寝る前ですね。」
俺「ああ。それ以外にもプールに行ったときの準備体操にも取り入れてるぞ。」
リン「それからマスター、これ何？」
俺「トレーニングチューブの代用品だ。」
レン「何に使うの？」
俺「手のかきの最初のところ『キャッチ』のトレーニングに使うものだ。使い方については例の番組のテキストを参照するか『クロール キャッチ トレーニング』などのキーワードで検索していただきたい。」
ミク「それにしてもこれ....もしかしてフィギュア自作でキャストをシリコン型に流すときに使う太い輪ゴムをつなぎ合わせたものではないのですか？」
俺「ご名答。何度か使って劣化してきたんで、これに転用したわけだ。」
リン「トレーニングチューブって、普通に買うと結構高いよね。」
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俺「この方法だと買値は420円だったぞｗ。しかも本来の用途に使ったあとなので減価償却ｗしていることwも考えるとだな。これがいかに安いかわかろう。」
レン「使い道も限定されてるわけだし、これで十分ってことか。」
俺「そういうことだｗ。今後も少し老朽化した輪ゴムがばんばん出てくることだろうし、その際に取り替えれば使い続けられるってわけだ。」
ミク「これからもトレーニング方法の工夫ともども、水泳を続けるんですね。」
俺「ああ。さしあたりは秋口の区大会が目標だな。なでしこジャパンみたいに全国民が感動するわけじゃないけど、俺なりには頑張っていこうと思うぞ。」