ミク「今夜は、フィギュア自作には欠かせない素材、石粉粘土の使い方・保存方法についてのお話です。」
リン「石粉粘土は値段が安いけれど、ほっとくとすぐ固まって使えなくなっちゃうんだよね。」
レン「その辺でマスターも使いづらい素材だと長く思ってたんだよ。」
俺「そうなんだ。石粉粘土を初めて買ったのは10年以上前なんだが、そのときはあっという間にかさかさになって使い物にならなくなってしまったんだ。しかし、だ。」
ミク「マスターはそんな石粉粘土を使いこなす方法を、昨年の暮れについに見つけ出したんですよね。」
俺「そうだよ。まず一番大事なことは、石粉粘土は買ってきたらあわてて開封しないこと。その前に、必ず密封できる容器（多くは食品用として売られている。100均でもよく見かけるな）。たとえばこんなのとか。」
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リン「なるほど、使わない部分はこれに入れて保存するのか。」
レン「だけど、これだと全部入りきらなさそうだよ。」
俺「そこがポイントだ。この容器を用意した上で石粉粘土を開封したら、次にすることはその粘土を真っ二つにすることだ。そしてこの先はねんぷち風フィギュアの顔を作ることを前提として話をすすめよう。その真っ二つにしたうちの半分について、密封容器に詰めて水を上に３～５mmほど張る。この水がみそなんだ。つまり、水を張ったことで粘土がやわらかくなって盛りやすくなる。さらにこの水ごと密封することで、粘土から水が飛ばなくて長期の保存ができる。俺は去年11月下旬に買った粘土をこの方法で3月以上もたせているぞ。もちろん、今すぐにでも使える状態にある。」
ミク「それはずいぶん長持ちさせられるようになりましたね。ですが、今さっき真っ二つにした残り半分はどうやって使うんですか？」
俺「それはだな....その残り半分を使って、顔の芯の部分を作るのさ。具体的には、直径4cmぐらいの玉ころを、粘土がなくなるまで量産する。そして水分が飛んで固まるまでほっとくｗ。開封から玉ころ作りまで、以上の作業は、寝る前30分もあれば十分できそうだな。」
リン「なるほど。学校・会社の時間が顔の芯の乾燥時間になるってわけだね。」
レン「これで乾くと、デザインナイフで削って大雑把な顔の形を出す作業に続くんだよね。」
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俺「そのとおりだ。ただの玉ころが顔になっていく.....結構達成感あるぞ。」
ミク「ですが、削るだけでは顔は作れませんよ。さっき真っ二つにして水を張って密封した方を、必要なところに持っていく作業も必要ですよね。」
俺「その作業には、意外なものが使えるぞ。それはマクドナルドでコーヒーを頼むとついてくる、砂糖とミルクを混ぜるのに使う『マドラー』だ。」
リン「先っぽがへらみたいになってるよ。ここで粘土を盛るんだね。」
レン「マクドナルド、侮りがたし。」
俺「玉ころを大雑把に削って顔に近づいてきたら、鉛筆で目を書き込むんだ。その目の周りに粘土を盛ってやると、どうなるかというとだな....。」
ミク「何だか不気味ですけれど、さらにもう一段顔に近づきましたね。
リン「ほんとだ。さらに鼻や耳を盛って口を彫ると、顔になりそうだよね。」
レン「だけど、もう少し成形した方がよさそうだね。」
俺「ああ。この先はお前たちの言うような方法で顔を作っていくのさ。目の書き方・その後の粘土の盛り方で、いろんな顔を自在に作れるぞ。美少女からこわもてのベテランMSパイロットまで、自在にな。」
ミク「あのですね～、『髪の毛』って、どうやって作るんでしょう？」
俺「それはまた日を改めて説明しよう。今夜は『俺の場合、エポパテという別の素材を使って作る』とだけ言っておこう。あれの作り方はひどく複雑で、一言で言い表せないからな。もっともねんぷち風の場合、さほどの精度は必要ないから、ヘアスタイルによっては、全部石粉粘土で作っちゃっても問題ないだろうな（逆にねんぷち風で精度を上げすぎると、完成品が妖気を放つぞｗ）。」
レン「今までの話とぜんぜん関係ないことだけれども、面白い動画を見つけたよ。」
リン「うｐ主の人が何か言ってるよｗ。」
ミク「マスターと同じこと考える方って、結構おられるんですねｗ」
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