脳の3層構造とコミュニケーション | 東部福祉情報専門学校オフィシャルブログ

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人間の運動は、脳の指令によるものです。
よく、運動神経がいいとか悪いとか言いますが、それも脳の働きと関係しています。
私は、小林寛道東京大学名誉教授の開発した新しいトレーニングの方法論の普及に携わる機会にめ恵まれました。

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私が脳血管障害の後遺症で半身の随意性が失われているのも、同じことです。
脳の働きは重要で、「介護が必要になる=脳の働きの低下」といってもいいでしょう。


しかし、脳の中は目に見えないし、触れることもできません。
ようやく、MRI画像などによって、わずかに「見える化」が端緒についたところです。


脳の働きの中でも、人間らしさと関係するのが、高次脳機能と呼ばれるものです。
コミュニケーションのために必要な「書く力」「聞く力」「話す力」などは、みな高次脳機能に該当します。


私は、職業生活をエンジニアとして始めたこともあって、相手の理解を得るには論理的であればいい、と考えがちでした。
文章を書くときも、論理的であることを優先し、なるべく余計な修飾をしないように心がけていました。
その後転職したシンクタンクの研究員という職業でも、基本的には同じで、文飾(レトリック)は不要と考えていました。


しかし、新規事業の立案や実行などの仕事に携わるようになって、広告会社の人などと話していると、そうではないということに気がつきます。
自分の考えを相手に納得して貰うためには、論理だけでは不十分であるということです。
学術論文などは別として、ビジネスの世界では、「正しいか否か」ということも重要ですが、「相手に納得してもらえるか否か」がカギになります。


他人を説得するのに効果的な文章の書き方や話し方については昔から検討されてきました。
たとえば、アリストテレスは著書『弁論術』で、説得について考察しています。


アリストテレスは、説得には次の3つの方法があるとしました。
・論理(ロゴス、logos)
・感情(パトス、pathos)
・信頼(エトス、ethos)


私の回復期のリハビリテーション病院での主治医は、西大條学というドクターでした。
西大條先生の書かれた本に、『「恐竜の脳」で生きる/野生への回帰が人を強くする』太陽企画出版(1993年10月)があります。
西大絛先生は、現代人は「新皮質」の思考がが肥大化して、ひ弱になっているので、脳幹思考を取り戻せ、と説いてます。
脳幹思考というのが「恐竜の脳」ということになります。


同じことは、菅原美千子さんの『「共感」で人を動かす話し方』日本実業出版社(2010年1月)にも書かれています。
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そして、脳の中で一番早く反応するのが、大脳辺縁系の感情を司る扁桃体だそうです。

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つまり、論理で納得する以前に、感情が納得しなければ前に進まないということです。

皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。

(T)