グッバイ自衛隊 ハロー災害救助隊 | 象さん

グッバイ自衛隊 ハロー災害救助隊




      グッバイ自衛隊 ハロー災害救助隊

         作詞/曲 西岡恭蔵

  高田渡はそのむかし 皮肉な歌声で
  自衛隊に入りませんかと 歌いかけました
  平成7年春のこと わたしは自衛隊を
  災害救助隊に変えませんかと 歌い始めます

  阪神淡路の大地震 自衛隊のみなさんは
  国防色の服装で活躍したのです
  地元のひとは大喜び 自衛隊様々と
  おばあちゃんなんかは両手あわせ 
  おがんだと聞いてます

   基本にするのはヒューマニティ
   めざしているのはハッピネス
   この際 大砲は投げ捨てて
   イメージチェンジをしませんか

  今回の自衛隊の活躍はわたしも認めますが
  どうも過去のいきさつが心にひっかかる
  そこでわたしの提案ですがこの際はっきりと
  災害救助隊と宣言して 今後のこの国を
  考えてみればこの国も 地震に台風に
  真夏の水の渇水に 津波に毒ガスに
  各地の災害のシュミレーション
  あなたがたならできるはず

  かつてはソ連が攻めてくると
  24時間シュミレーション
  忘れないでほしいのは 
  たくさん作っちまった
  原発の下の活断層
  隠さず伝えてよ

  もしも原発が壊れたら
  放射能があふれたら
  こころの準備をしておくから
  隠さず伝えてよ

   基本にするのはヒューマニティ
   めざしているのはハッピネス
   この際 大砲は投げ捨てて
   イメージチェンジをしませんか

  ところで政府のみなさん
  素朴な質問が
  地震が起こったその直後
  多くの国からの災害救助隊の申し出を
  どうして断ったんですか
  プロフェッショナルな救助隊を
  なぜ断ったんですか

  人命優先といいながら
  わたしにはわかりません
  いのちが大事といいながら
  わたしにはわかりません

   基本にするのはヒューマニティ
   めざしているのはハッピネス
   この際 大砲は投げ捨てて
   イメージチェンジをしませんか

  今回若い隊員は生き生きとしながら
  瓦礫の街の人助け じつはそうなのです
  善意の気持ちが伝わるとき
  気持ちが報われるとき
  若いこころはすくすくと
  育ってゆくのです

  この際 国防色もやめましょう
  たとえばオレンジ色は
  被害の場所についたときに
  その色見た時に 誰でも安心するような
  拍手でむかえるような
  あなたがヒーローになれるような
  そんな救助隊に

  そして世界に宣言しましょう
  日本の自衛隊は災害救助隊に変ったと
  武器は持たないと
  そして地球の環境のこと
  これからの世界を
  みんなで一緒に考えようと
  ここから始めようと

   基本にするのはヒューマニティ
   めざしているのはハッピネス
   この際 大砲は投げ捨てて
   イメージチェンジをしませんか

  高田渡はそのむかし 皮肉な歌声で
  自衛隊に入りませんかと 歌いかけました


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  3月18日

 故西岡恭蔵さんのこれは今日知ったまさに遺言歌ともとれる一曲。

 懸命に救助にあたられている方々の思いを逆なでしかねないですが、あえて載せます。

 じつのところ自衛隊をどう位置付けるべきなのか、自分自身はゆれております。

 いまはこの問題はもちろんあとにして現下の救助が少しでも円滑に運ぶことを願うばかりです。