波乗り徐々ニー | ライク・ア・ライター

ライク・ア・ライター

「心に、小さな火を着けたい。」
映画の感想や日記を通して文章力の向上を目指すブログ。

誰もが自分の言葉で世界に波を起こし、あるいは他人が起こした波でサーフィン出来る時代だ。それでもまだまだ、「遠洋」の言葉と文化が、近海まで伝わるには時間がかかる。
そして、福島にとって東京という海は、まだまだ遥か彼方にある。
 
「せんべろ」という言葉をご存知か。
 
都心部では最早一般的になりつつある。
「1000円でベロベロに酔える」ほど安い居酒屋を、そう呼ぶ。
都会の繁華街を歩くと「ほろ酔いセット ビール2杯に小鉢が付いて1000円」、そんな看板がこれ見よがしに立ち並ぶのが目につく。
 
「せんべろの街」とまで言われる街さえある。東京都は葛飾区の立石という街。
ぼくも先日訪れたが、その一軒ごとの安さに思わず財布の紐が緩んだ。
4軒を飲み歩いてわずか6000円ほど。流石に飲みすぎたか、お腹も緩くなってしまった。
 
せんべろの波がわが故郷に届くにはどれだけの時を要するか。
きっとその波は地元飲食店にとっては「黒船」の波となる。
今の福島の姿を脅かす一方で、福島の夜を盛り上げる側面も、きっとある。
 
ぼくのような浅はかな飲み人には、その波音は、さぞ心地が良いだろう。

(本文章は編集して新聞社への投書予定です。)