いよいよ初出社の日、5年ぶりの本格就職にかなり緊張していた僕…
自転車で出勤し、まずは社長に挨拶。
「おっおはようございます」
「今日から頑張ってくれよ。」
「はっはい、よろしくお願いします!」
挨拶を済ませ、タイムカードや作業着をもらい、更衣室の場所を教えてもらい、早速着替える僕。
社長は、着替えた僕に名札を渡してくれた。
それを胸に付けようとしたが、緊張の為、震えて付けられない…
それを見ていた社長が、笑ながら名札を付けてくれた。
「これからは、気持ちを切り替えて頑張ってくれよ。」
面接の時に入った、作業場に案内され、1人の男性を紹介された…
「彼が君の上司になるS君だ!」
…
僕の上司として紹介されたSさん…
背は僕よりも小柄で、でも体重は2倍はありそう。
おまけに頭が……と、かなりのインパクトがあった!
さすが上司として、なかなかの貫禄だな~
「よろしくお願いします。」
「あ…ども…よろしく…」
見た目と違い、ちょっとモジモジするSさん…
この人、僕よりも人見知りなのかな?と思った。
そして朝礼が始まり、みんなが工場の中庭に集合した。
僕は社長の隣りに立たせてもらった。
中庭に集まった社員達…
ふ~ん、小さい工場かと思ったら、意外と社員がいるんだ…
緊張しながら、社員の人達を見ると…
職人そうな人がいるし、おばちゃんもいる!
うわ…めっちゃヤンキーもいる
お~若い女の子もいる
そんな中から…
「今日から、みんなと一緒に仕事をしてくれる、赤男君です!」
「よっよろしくお願いします!」
朝礼が終わり、僕が担当する機械へ案内された。
その機械は女の子が担当していた。
「とりあえず、彼女の作業を見て、手順を覚えて下さい。」
社長にいろいろ説明を受けながら、しばらく見ていると…
「じゃ、変わってみよう!」
ドキドキの初仕事の時…
見ているのと実際の作業とは、やはり勝手が違う。
少しテンパりながらも頑張って作業をした。
女の子にサポートしてもらいながら、作業をしていたが、成形された製品は熱いわ…
それを水槽の中に入れるので、作業着がびちょびちょになるわ…
冷えた製品を一つずつ切り分けるので、手が痛くなるわ…
ずっと立ちっぱなしだわ…
こりゃあキツい…
そしてようやく昼休み…
すでに午前中でクタクタになった僕だった…
続く…
めちゃくちゃ緊張した出勤初日…
この時はまだ、こんなに長く勤め、そしてたくさんの漫画ネタが生まれるなんて、全く思っていませんでした。