ヴォーン・ウィリアムズ（RVW）の音楽を実演で聴くのは久しぶりである。先日、RVWのコンサートがないだろうかと調べていたら、たまたまヒットしたので、すぐにteketでチケットを取ったのだ。

後半、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番を目当てに来場した方が、会場にどれほどいたのか分からない。おそらく多くはないであろう。しかし、僕にとっては大好物。定演でこの曲を取り上げてくださったことに感謝である。演奏前から（フライング）ブラボーを差し上げたい気分だった。

この団体は、そもそもが室内オケのようで、弦楽器が少ない。そして、今回のホールも小さい。それが良い塩梅になって、木管や金管のソロを綺麗に浮き上がらせた。

オーボエにもコーラングレにもフルートにもクラリネットにも見せ場がある。もちろん、冒頭から存在感抜群のフレンチホルンにも。

特に第3楽章に感動。うねりの振幅幅が著しく、心がおのずと揺さぶられる。聴きに来てよかったと思う。横浜から1時間半は遠かったが、それがまったく苦にならない半日だった。

開演前、客席でメンバー表を見ていたら、あるパートに知人の名前が…。世間は狭いものである。こんな遠くで会えるとは思わなかった。開演間際にLINEを送ったら、出待ちでケータイを見ていたらしく、「おお！」という返事があった（笑）

彼の演奏も、もちろん素晴らしかった。24日には違うオケで本番があるという。どうやら複数のオケを掛け持ちしているらしい。練習のスケジュール調整だけでも大変そうだ。

よっぽど自分の楽器がすきなのだろうが、僕は正直、ちょっとうらやましい。

ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲