実用的にはあんまり使わないくせに、ムショーに「触りたくなる」「遊びたくなる」のがカセットデッキ。

僕の「初」カセットデッキは、昭和57年、中1の時に出会ったVictor KD-D33。自分のではなくて、学校の放送室の備品だった。

その「憧れ」のデッキが、某フリマサイトに出品されていた。即、買ってしまった（やられた！）。

「キャプスタン用・平ベルトとリール用の角ベルトを交換済みで動作品」ということだったのだが、40年前の製品、そこは覚悟していたとおり、不具合のある個体であった。

再生も巻き戻しも早送りも、モーターが途中で止まってしまう。ベルトを違うものに交換してみてもダメだった。

理由が分からないので、これ以上使うのはあきらめようと思う。僕の知識や技量では修理できそうにない。せっかく綺麗な個体で、音も悪くないのだけれど…。

外観はとてもきれい。中1時代にタイムスリップしたみたいだ。

ソフト・イジェクトも大丈夫。ソフトタッチのボタンも問題なくピカピカ。

VUメーターは文字盤に色あせがあったが、デジタルカウンターの文字は鮮明。機能的にもすべて大丈夫。

ピンチローラーの軸の退色具合がちょいと怪しい。でもキャプスタンは大丈夫そう。

別のデッキで録ったものを再生する。懐かしいTDKのARである。ベルト交換後、他機で作ったテストテープを使ってテープスピードを調整したのである。

ゴムベルトのセットは、アマゾンで470円だった。2セットも入っていておトクだ

さて、当機をどうしようか。飾っておくだけでも楽しいが、ちょっと悩むところではある。

憧れのカセットデッキを入手した