NHK-FM「音楽の泉」
エルガーの「威風堂々」
初回放送日:2025年4月6日
司会:奥田佳道
エルガー:
行進曲《威風堂々》作品39
第2番イ短調
第3番ハ短調
第4番ト長調
第5番ハ長調
第1番ニ長調
ゲオルグ・ショルティ 指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(1977,DECCA)
CDだと順当に第1番からだが、奥田さんの放送では、上記の順に演奏された。超有名な第1番を最後にし、普段あまり聴かれない曲の順になっている。
ショルティの《威風堂々》は、何かの余白に入っていた第1番しか聴いたことがなかったので、この機会に「全曲」を通して聴けることはたいへん興味深い。
例により、ラジオを消して、「Apple Music」を立ち上げ、検索する。少しでも高音質で聴くために、こうしている。
第5番は、聴いたことがあったはずなのにまったく覚えていない曲だった。好きなのは、4番だ。次に2番。1番は、吹奏楽部に入ったばかりの時に大太鼓を一所懸命にやった記憶しかないので、あまり好きではない。この曲を聴くと、譜面ズラがまざまざと眼前に出現する。
全曲ともショルティらしい演奏だ。
がっちがっちで優雅さには欠けているが、音楽のビートをガシガシと打ち込んでいく。どなたかが、「ショルティのビートは楔のよう」と表現されていたが、まさにそれ。
でも、厳格な感じはすごいするので、DECCAの高音強調型の録音と相俟って、これをもって「英国風」とするのは「あり」なんじゃないかと思う。