NHK-FM「音楽の泉」
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番
初回放送日:2025年3月16日
奥田佳道
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
内田光子(ピアノ・指揮)
クリーヴランド管弦楽団
(2008,DECCA)
連休初日の朝は奥田佳道さんの番組に委ねることにした。久々の響き=「連休」。無駄な時間は作るまい。
内田光子とクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。Apple Musicで検索して、再生する。
きっかけはラジオ、聴くのはロスレス配信。ここんとこ、こういう鑑賞スタイルが板についてきた。
らじる★らじるとApple Music(ロスレス)の音質の違いは、結構よくわかる。「ながら聞き」では判別不能だが、ちゃんとリスニングすると、やはり違う。
このような曲で顕著なのは、「らじる」の高音のヴァイオリンの音が潰れていること。余韻がないから平面的でその位置から少しも動かずにへばりついている。Apple Musicで聴くと音が解れていって、広いホールにパーッと拡がっていく。
あとは、低音の輪郭感。
独奏のピアノは、芯がありながらもさらさらな肌触りで放射されていく間接音がリスナーを包み込む。
曲は、短調になる第2楽章が、やはり、好き。この世の短調作品は、すべてモーツァルトの模倣なんじゃないかと勘繰りたくなるほどの普遍性。
良い朝を迎えられた。