NHK-FM「クラシックの庭」
チャイコフスキーの交響曲第5番
初回放送日:2025年2月19日
案内:田添菜穂子
チャイコフスキー:
交響曲第5番ホ短調作品64
ロヴロ・フォン・マタチッチ 指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(1960, スプラフォン)
この番組には珍しくとびきり古い演奏が放送された。「歴史的録音」というにふさわしい1960年、ステレオ初期の音源である。
たしかに音は良くないが、これは「音楽を聴け」というNHKからのメッセージなのかもしれない。
冒頭から淡々と行くと思いきや、レガート&タメのすさまじい箇所があったり、"subito p"でぐっと落とすところがあったり、実は「録音技術を試しながら録ってるんじゃないか」と疑ってしまうような場面がある。まあ、そういう傾向が無きにしも非ずだったかもしれない。けれんみたっぷり。昔の大指揮者の個性はすさまじい。
マタチッチの音楽を聴くのは初めてだった。
あっそうそう、第2楽章のホルン・ソロはヴィブラートたっぷりだった。ソ連と近い音楽性があったのだろう。