爆風スランプ/よい

(1984,CBSソニー)

 

 

なんでこのアルバムを買ったかというと、先日、偶然、The First Takeで歌う爆風スランプの「Runner」を聴いてしまったからなのです。

 

 

聴くのはクラシック、やるのはロック、という分裂メンタルで記録している当ブログではありますが、やはり80年代の音楽となりますと自ずと饒舌気味になってしまいます。

 

上掲の映像でファンキー末吉のドラムを見て、ニヤけない80年代ドラマーはおりませんぬ。

 

3タム? 何それ。

 

ドラムというのは、やっぱりいっぱい太鼓がついていて、キックも2つあって、シンバルも重なるように沢山くっついてないとカッコ良くありません。

 

僕はまだ50代ですが、なんだ60代でも70代でも太鼓叩けるのか、じゃあ、オレもまだ行けんじゃね?

 

などと、元気をもらえるのです。

 

ファンキー末吉さんは、原曲の「Runner」では、Pearl製のシンバル、「CX-900 Medium Clash 16"」のブリリアント仕上げをお使いでした。

 

なんでそれを覚えているのかというと、その昔、雑誌でそれを知って、真似して、すぐに自分も買ったからなんですね。

 

 

いやー、当時はめちゃめちゃ感動しました。「Runner」と同じクラッシュ音でした。同じ製品なんで、当たり前なんですが。

 

小田原豊の「フレンズ」(レベッカ)もCX-900の前身、CX-600だったような気がします。

 

昔、南幸町の畳屋の2階にあった横浜のイシバシ楽器で購入したCX-900。折角手に入れたのに、その後、ロックな音楽を叩かなくなった一時期があり、使わなくなったんで、誰かにあげちゃったのが悔やまれます。

 

 

取っとけば良かった。「CX-900」はミディアムって言っても分厚くて、音量がバカでかく、ピッチもめっちゃ高くて、ロック以外には使いづらかったのですが…。

 

さて、話を戻して、1984年に出た『よい』というアルバムは、爆風スランプのデビュー盤のようで、有名な《無理だ!》も収録されています。懐かしくて、面白くて、笑っちゃいました。

 

良い曲もいっぱいあって、ちょっと感動ですね。強いて言えば、ファンキー末吉の作曲した2曲は、どっちも好きです。とにかく「かっこいいLP」。

 

ジャケットのイラストは、アミューズの先輩の関口和之だそうです。これは知りませんでした。ムクちゃんはこの2年後の1986年に、イラストと詩付きのソロ・アルバムを出しますが、その布石みたいな作品ですね。

 

今年は、爆風スランプ の40周年yearなんだそうです。再結成もしたとのことでした。

 

偶然なんですが、僕にとっても、この夏はなんとなく、このバンドのことを思い出すことが多い季節となりました。先に述べたThe First Takeもそうなんですが、実は、お盆の時期に日本武道館に平成2年以来、34年ぶりに入ったのです。

 

残念ながら、ライブではなく武道の大会でしたが、久しぶりの武道館には感動しましたね。そして、日本武道館といえば、我々世代には爆風スランプですよ!

 

 

自ずと脳裏には《大きな玉ねぎの下で》のメロディーと歌詞が流れていました。僕にとって日本武道館周辺は「庭」でしたから、本当に懐かしかったです。

 

 

ということで、またまた1980年代のレコードを買ってしまいました! というお話でした。

 

しばらく、ヘヴィーなローテーションで聴き込んでみようと思っています。涼しくなったら、またクラシック三昧に戻るのは必然なのですが…。