僕の仕事は、写真スタジオでの撮影。
主なお客さんは、普通の人。
ビジネスで使う写真だったり、
アーティストだったりするけど、
ほとんどは、一般の人たちで、芸能人とはチョイ違う。
そんな中でも、たまに、ひょんなことから芸能人の撮影を受けることもある。
その中で、役者さん、特に女優さんは「写真が苦手」だと話す人が多い。
何故、女優は写真が苦手なのか?
それは・・・
実は、女優だけではなく、
一般の人たちも、写真が苦手だと思っている人は多い。
その理由は、ほとんど同じ。
でも、本人たちは、その真実に気がついていないのだ。
その真実の理由とは?
「止まらないといけない」と思っていること。
なのだ。
写真を撮るときは、止まらないといけないと勘違いしてる。
では、モデルを見てみると、止まっているかというと・・・
いや、動いている。
でも、動き続けているわけではなく、
動いて、止まって、動いて、止まって・・・
を、繰り返しているのだ。
実は、写真って、みんなが思う「STOP」して撮るものではなく、
「PAUSE」して撮るものなんだ。
STOPは、全く動いていない静止状態を示す。
一般的に、写真を撮るときにみんながやるやつ。
写真スタジオに行っても、通常は、STOPして撮る。
でも、本来は、MOVEからPAUSE、そしてまた、MOVEでPAUSEなのだ。
だから、写真を撮るときは「ポーズ」(POSE)するっていうでしょ。
POSEとPAUSEは、同じ意味なんだよ。
なので、写真が苦手だと話す、女優さんにも話します。
「動いていいですよ」って。
STOPではなく、PAUSEなんだって話をすると、
少し、気が楽になるようです。
STOPだと、息まで止めなくちゃならない気がしてしまうが、
PAUSEなら息が出来るもんね。
でも、今度は、一般の人たちは問題が。
「動く」って言われても・・・
となるわけなんだ。
モデルさん達は、軽快なリズムで動き続けて、
いろんなポーズをするけど、
一般素人では、そんな真似は到底出来ない。
そこで、教えるのは、1つの動きだけ。
その動きを、徹底的に、美しくする。
そうすることで、美しいPOSEになるのだ。
「美しさ」とは何か?
それは、僕たちがもっている肉体、心、表情などが、
適切に正しく動くこと。
何かを足していくことや、普通に出来ないことをやるのではなく、
だれでも、元々もっているものを、適切に使うことが、最も美しい表現になる。
それは、歩くこと1つとっても、笑うこと1つとっても、
適切な反応や動きがあるんだ。
でも、通常、ほとんどの人たちは、適切な動きになっていないことが多い。
その中でも、「キレイ」だと思える人の動きって、何がキレイかというと、
動きが「適切」なんだよ。
基本中の基本は、姿勢。
姿勢って、正直言って、あんまり教わる機会がない。
ウォーキング教室やヨガ教室などで、教えてくれるけど、
背筋を伸ばしてとか、引っ張られるように、とかやり方は教えてくれるけど、
原理は教えてくれないよね。
原理が分からないと、応用が利かない。
なので、止まっているときは姿勢良くできるけど、
少しでも動くと崩れてしまう。
本当に大切なときは、止まっている時じゃなく、
動いているときなんだけどね。
じゃあ、ウォーキング教室なら動いているときもキレイな姿勢を教えてくれるんじゃないかと思う。
でも、それも、まっすぐ前に歩いているときだけだよね。
やっぱり、原理が分かってないと、いつでも姿勢をキレイに保つことは難しいのかもしれない。
それなら、原理はどういうことなのかというと。
頭、上半身、腰、脚、足まで、
「ちゃんと身体を支えること」なんだ。
・・・なーんだ?
つまんないことを書いたかもしれないけど、
コレが真実。
そんなの誰でも出来ている。
そう思うかもしれないけど、では、もう一つ。
筋肉をほとんど使わないで、
動いていても、それが出来ているのだろうか?
動けば、バランスが崩れるよね。
崩れても、身体のバランスだけで、
姿勢を保てているだろうか?
それは、ただ、棒みたいにまっすぐ伸びていれば出来ることではない。
身体をちゃんと支えるって、以外とちゃんと出来ていないことが多いんだ。
まっすぐ、立ったときには、つむじ・肩の真横・腰の真横・かかとが、
きれいにまっすぐになっているといい。
そうすると、身体をしっかりと支えることが出来る。
今度は、動く。
動くときは、バランスが大事。
簡単な動きとしては、歩くことだね。
歩くときは、足で歩くのではなく、
重心をずらして、脚で支えることなんだ。
ちょっと、話の流れが膨らんできてしまったので、
今日は、この辺で。