もうすぐ死ぬというお客さん | Mr.669の「言いたい放題」

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遺影写真を撮りに来た「もうすぐ死ぬ」というお客さん。

年齢は、45だったかな?

たぶん、胸上のキズからすると乳がんだろうか?

あまり、深い内容は聞けなかったが、聞いたときには、

すこし、涙が出そうになった。

彼女も、ちょこちょこ、涙を拭いていた。


人生の終わりは誰でも来るが、

人より、少し早い時点で、氏を迎えるという気分はどうだのだろうか?

聞いてみたかったが、聞けなかった。


撮影中、カメラが故障した。

たまに、エラーが出ることはあったが、

今日は、エラー出まくりで、最後には動かなくなった。


カメラを変えて、撮影をしようとすると、

変えたカメラの方も、エラー・・・


これは、何か見えないヤツがいる!

俗に言う「死に神というヤツだろう。


そこで、念を唱えた「負けるか、このやろー!」

死に神ごときに、好きにはさせない!

そんな、気合いを入れてカメラを握った。


エラーは、おさまり撮影を再開。

無事に、いい感じの遺影が撮れた。


本人も「こんなにいい遺影が撮れて、来てよかった」と言っていた。


撮影後、コーヒーを出したが、

どうも、言葉が出ない。

いつもなら、いろんなことを聞くのだが、

次のお客さんが、隣でメイクに入っているし・・・


でも、かろうじて遺影写真の話をして、その後、送り出した。



「死」

意識したことはあるが、現実に目の前に迫ってくることはない。

現実に目の前に迫ったとき、どんな心境になるのだろうか?