厚生労働省が体罰禁止を法案に盛り込む方向…
痛ましい小4少女の虐待死のあおりを受けてなのだろうが…
いまの児童虐待防止法では「児童の身体に外傷が生じ、又(また)は生じるおそれのある暴行を加えること」を禁じているが、体罰禁止は明記されていない。
これで解決すると思っているのだろうか?
そもそも法律で人を殺すことは禁じられている、当たり前だけど…それでも殺す人は殺す。
法律に関係なく犯罪をする人はいる。
今回の例も法律さえあれば防げた問題ではないと思う。
あくまで犯罪を犯した人間性の問題である。
抑止力には必要だがすでに「児童の身体に外傷が生じ、又(また)は生じるおそれのある暴行を加えること」とあるので、これでもダメなのが体罰禁止を加えただけで効果があるとは思わない。
問題の原点ではなく、問題の結果だけにとらわれると的外れな対策しかできない。
体裁だけ整えているだけなのか?
問題の原点は幼児虐待をしてきた犯人のプロファイリングでどういう環境で育った人間が多いのか?職業での共通点は?年齢?地域的特徴は?年収によるのか?学歴は?…犯罪をなくすには犯罪者になる可能性のある人間を育てないこと。
体罰を完全禁止にして、その条件で教育のしっかりとできる親はどのくらいいるのだろう?
子供虐待による親の犯罪は減ったとしても、甘やかされて育った子供が犯罪者になる確率は上がらないだろうか?
なんでもかんでも暴力反対の副作用は学校ではもう出ている。
心に傷が残るような暴力や体に傷が残るような暴力はもちろんダメだが、間違っていることに気づかせる体罰もある。
体罰に恐怖を感じて言うことを聞かすはダメだが、体罰をされるくらい悪いことをしてしまったんだと気づかせるのは有効だと思う。
体罰が悪いとは思わない。使う人間が悪い。
もちろん体罰を使わないで教育できる人もいるだろうが、どのくらいいるの?
体罰を完全になくした結果、くだらない人間に育つ確率は上がらないか?
体罰を完全になくすなら、教育する側のレベルを上げる努力も同時進行でしないと上下関係のバランスは崩壊する。
暴力を擁護する訳ではないが、弱者であれば何でも許される…あまりいい傾向には感じない。
何でも使う人間次第で悪にも正義にもなる。
体罰をする先生でも信頼の厚い先生はいる。
体罰をしない先生でも信頼のない先生もいる。
個人的な犯罪を法律の整備で解決はやはり的外れに感じてしまう。
体罰をなくすなら、それによって崩れるバランスを取る対策も同時にとること。
無責任な対策は失策としか言いようがない。