前シーズンから挑戦しているコリドラス繁殖で、稚魚育成方法について一旦まとめてみました。


あくまで我が家の水槽の場合ですが、一事例としてみなさんの稚魚育成の参考になれば幸いです。



【稚魚育成時の餌について】

● 餌の種類

孵化後4日目からブラインシュリンプを与えています。


アルテミアでも代用は利くようですが、食い付きが違います。

湧かす手間はかかりますが、それを差し引いても活き餌のメリットは大きいと感じます。

個体差はあると思いますが、孵化直後にどれだけ餌を食べられたかによって、10日過ぎ辺りから体格に違いが出てくるようです。

孵化したブラインは、小ビンに入れて冷蔵庫で保管しています。冷蔵することでブライン自体の成長が鈍化させ、栄養価が高い状態をキープできるらしいです。
但し冷蔵保存は2~3日が限界、それ以上だと腐敗が始まります。その辺の見極めは匂いで判断してください。

ブラインシュリンプ産地に拘りはありませんが、我が家では中国産を使用しています。
ベトナム産の孵化率が優秀らしいので、今のエッグが無くなったら、試してみようと思います。


(孵化方法)

一応皿式の方法を紹介します。

あらかじめ濃度2.5%位の塩水をペットボトルに作り置きし、それを100均プラケに1cm程張り、ブラインエッグを適量まぶします。我が家ではハッチャーに付いていたスプーン一杯です。


後はこんな感じで、邪魔にならないところに置いておきます。

1月で室温は18℃(エアコンは未稼働)。保温と保湿のため、保温シートを蓋代わりに被せています。

流石に時間は掛かり、大体48時間程度でこの位


翌晩にも同じ位おかわりができます。

プラケ2~3個で常にブラインは湧かしています。

現在稚魚数は40匹程度ですが、タブレットやアカムシの給餌率が上がっていれば、十分な量です。

ブラインの量を増やしたければ、仕込み時のエッグの量で調整できます

稚魚育成をしているとエアチューブがやたら増えるので、ハッチャー用エアレの確保が困難な方、ブラインの使用が少量でいい方にはお勧めかも。

あとプラケを傾けてゆっくり水平に戻して照明の当たる部分絞ると、孵化ブラインと未孵化卵、殻の分離が簡単と言うメリットもあります。



〇 固形タブレット
孵化後2週位からタブレットの粉末を開始します。


粉末作成にはすり鉢を使っていますが、こちらは100均ショップの物で十分。

タブレットは徐々に固形を大きく残すようにして慣らしていきます。

すぐ食べるタブレットとなかなか食べないタブレットがありますが、この辺は気長に続けていけばいずれは…。

タブレットに慣れてくれると、給餌が圧倒的に楽になります。特に朝一の給餌が。


〇 冷凍アカムシ
タブレット同様に給餌難易度を下げるためには、必須な餌です。

アカムシまで辿り着ければ、ほぼ親と同じ餌でローテーションが可能になります。


〇 活きイトメ

アカムシを食べる以前にイトメを開始することもできます。

栄養価・嗜好性共に高く万能餌に近いと感じますが、状態にバラツキが出るのが難点と感じています。

国産と外国産があり、特に外国産はアタリハズレが大きい印象です。

あるに越したことはないと思いますが、無くても問題ありません。



稚魚育成で使用している餌については以上となります。

給餌方法は別の記事で紹介します。

タブレットに関しては、これら以外にも種類がたくさんありますので、普段親に与えているもので大丈夫かと思います。

ただファンチップスは原料にブラインシュリンプを使用しているので、成魚向けのタブレットよりは食い付きが良いようです。
ブラインシュリンプを給餌ローテーションの基軸にし、成長に合わせてその頻度を下げていきます。

余談ですが、タブレットの方が家族に給餌を頼みやすくなります。

このメリットは大きいですよ。