Cランドミニッツコースが設営されて はや十日
平日も含め、連日常連達で賑わっている。
皆このコース設営を待ちわびていたのだろう。
自称、Cランド常連のオヤジも
仕事帰りに立ち寄る事が日課となった。
毎日のようにコースを楽しんでいるのだ。
先日、コースを楽しみにお邪魔した時の事である。
オヤジが到着すると既にエキスパートドライバー達が
熱いバトルを繰り広げていた。
早速、彼らとの駆け引きに加わったのである。
しかしエキスパート達のバトルに
付いて行くのは困難な状態であった。
マシーンに不満があったわけではないが
一旦コースを外れピットに戻ったオヤジ
仕切り直しである。
マシーンからボディーを下ろした際
今まで培ってきた鋭い目が何かを感じとったのだ。
「こっ、これだ!」
マシーンに施しを加えるオヤジ。
「この程度なら周りに気付かれることは無いであろう。」
オヤジほどの‘自称’エキスパートドライバーともなると
道具や装備はテクニックの高さに比例する。
‘自称’エキスパートドライバーともなると、このくらいの道具は必要であろう。
自慢ではないがオヤジ、道具道楽で知られている。
そして何事も無かったかのようにまたバトルに戻った。
しかし、ご一緒していたKY氏
オヤジマシーンの変化を見逃さなかった。
「あれ、セット変えた?すごく良い動きになったね。
何処かえたの?」
不意にオヤジに話し掛けてきたのである。
動揺するオヤジ。
恐るべし、流石は真のエキスパートドライバー。
オヤジのピットが‘みすぼらしく’見えてしまうのは気のせいだろうか?
オヤジ平静を装いながら
「ふっ(微笑)、分かっちゃいました?オヤジ・スペシャルセット。
でも、それは内緒です。」
勿体ぶった素振りでオヤジは核心に触れなかった。
いや、触れられなかったと言うのが正解である。
言えなかった…。
メンテナンス不足のオヤジマシーン
あまりの汚なさに、つい掃除してみただけ…なんて。
オヤジ、あくまで‘自称’エキスパートドライバーなのである。






