私は10年間、相方さんと創作をしてきた
その始まりから、今日に至るまで感じていること

それは
創作をすることは
陸地の見えない、底の見えない
大海を泳ぐことに例えられる

敵か味方かもわからない
圧倒的質量を持つ大量の水
その中を生身で泳ぐ
果てがあるかもわからない
底があるかもわからない

だけど、それは確実に
書き手の体力と精神力を削っていく

荒波に揉まれることもある
静かな流れに癒されることもある

温暖な海流もあれば
極寒の海流もある

大渦に巻き込まれることもあれば
凪に身を任せることもある

時には泳ぎたい場所とは
違う場所に流されてしまうことだってある

そんな身動きや
呼吸すらもままならない大海の中
不器用な我々は
正に、必死で踠きながら
自分を受け入れてくれる陸地を目指す

理不尽な水圧は
我々の泳ぐ力が衰えてくると
ここぞ、とばかりに猛威を振るう

その水圧はタチの悪いことに
踠けば踠き苦しむほど
深く沈めば沈むほどに
その圧力を上げ続ける

時には泳ぎ疲れた我々に
追い打ちの如き、行ないを仕掛ける人もいる
自分がされるのは当然だが、繋がりのある人が
それをされているのを見るのはとても辛い

でも、踠けば踠いただけ
その努力を見てくれている人は必ずいて
その中には浮き輪を差し出してくれる人もいる

圧倒的質量、体積を誇る大海から見れば
我々は圧倒的なマイノリティ

でもね
その水圧と嫌がらせに屈してしまったら
創作やってる自分を否定してしまう
創作やってる自分が嫌になってしまう

小さくたって、何もない無人島だって
我々を受け入れてくれる温かい大切な陸地
正に我々が地に足付ける居場所

100万人に嫌われたって
1人でも、好きだと言ってくれる人が居れば

荒波に揉まれた甲斐もあるってもんです
我々は剣はペンより強しを地で行く人種

心無い行ないという凶器に屈してしまったら
今までの苦労も支えてくれた人達の想いも
全て水の泡となってしまう

応援してくれる人がいれば
我々の作品は我々だけの物ではなくなっていく

そうやって圧倒的マイノリティだった我々は
少しずつ少しずつ居場所を得て生きていくのだ

頑張ろう
まだまだ先は長いけれど(笑)