キズ
1人でいつまでも考える。
何が正しくて、
何が間違っているのか。
どんなに頭をフル回転させて、
解決策や
改善策を考えたところで、
出てくる答えは答えじゃないと思う。
そこにあるのは
自分自身を中心に捉えた
自分を納得させるために出した近道。
たとえ、
その答えで納得できたとしても、
納得したかったとしても、
そこにあるのは常に
エゴで作られた
脳内の世界。
だが、
答えを求め、
助けを求め、
その先にあるのは、
納得せざる得ない
言葉と
それに付随した
感情しかない。
不信感を覚え、
無心で話したところで
行き詰まって
その先にあるのは
納得が
理解することが必要な
自分にはない
自分だけでは考えられない
答えしかない。
悩むことも
考えることも
必要としない
誰かの
当人の
思いの詰まった
言葉しかない。
遠回りなのか
近道なのか、
今はわからないが
キズを埋めるため
治すためには
そうするしかない。
傷は1人ではできない。
必ずそこには
自分を取り巻く環境が関係している。
その環境を
この現実を
受け入れるしかない。
結局
何かを犠牲にし
受け入れるしかない。
俺はそれしかできない。
マイメンBEETとの出会い
俺がRAPを始めて2年が過ぎたころ、
地元の幼馴染、JUNEがDJを始めた。
俺はあまり交友関係が広い方ではなく
まして、自分から打ち解けるようなタイプの人間ではなく
このJUNEがDJを始めたことは、
とても嬉しかった。
ガキの頃からのツレと
なんか一緒にできたら楽しいやろーなー、と
漠然と未来を想像していた。
その後、
そのJUNEが一人の男を連れてきた。
それがBEETだ。
RAPを始めたい、という。
JUNEの知り合いということもあり、
気がついたら
ずっと一緒に遊ぶくらいの深い関係になっていた。
近い存在のこの2人がいなかったら、
今頃RAPを辞めていたかもしれない。
それから彼らはいつの間にか
俺を追い抜き
福岡で最も有名なイベントのRUDEに出演しだした。
だが、解散。
BEETとJUNEの2人以外のメンバーは
親不孝通りから姿を消した。
この頃から、
MASAI-BEET-DAICHIの3MC、DJ JUNEでのDoughrainの形ができた。
もし
あの日MASAIに出会っていなければ
BEETに出会っていなければ
今は無いと思う。
俺を取り巻く全ての要素が
俺を支え
俺を励まし
俺を生かしてくれている。
音楽を通じ出会った仲間
今共にステージに上がる仲間、
LIVEを支えてくれる仲間、
いつも見に来てくれる仲間
こいつらと同じ空気が吸いたいから
今日もまた生き、
明日のために働き
将来のためにRAPする。
人生は険しい。
からこそ、
仲間がいるんじゃないでしょうか?
マイメンMASAIとの出会い
RAPを始めて少し経った頃、
活動の中心である親不孝通りには、
沢山のイベント、
またそのイベントに出演するRAPPERがいた。
俺は、
元々HIPHOPの文化やったり、
音楽性に影響を受けてRAPを始めたわけじゃなく、
RAPをやってるからと言って
HIPPHOP通ではなかった。
かっこいいと思う曲を何回もリピートで聞き、
少しづつ、
嫌いだった音楽や、HIPHOPというものを知っていった。
当時から、
そんなにシーンに対してどうこうと
思ったことはなく、
むしろ、
自分が良ければそれでよかった。
というか、
RAPPERであることで、
一つ目標はクリアしていたからか、
なんかズレを感じていた。
ただ、
同じ福岡で活動しているRAPPERのLIVEは、
遊びに行ったイベントの全キャスト
必ずチェックしていた。
俺からすれば、
CDでしか聞けないアーティストよりも
生で観れるアーティストの方が何倍もかっこいいと感じたから。
それと同じ理屈で、
ほとんど海外のHIPHOPに興味がなかった。
英語だって聞いてもわからんし、
かっこいいって言っても所詮感覚でしかないし、
俺の中で一番重要だったのは
REALであるか、だったかもしれない。
街での仲間も徐々に増えていたある日、
以前にも同じイベントに出演していた男のライブを見て
なんか衝撃が走った。
MASAIという鹿児島から福岡に進学のためやって来た奴は、
トゲトゲしさしかなかった。
その時は、
「何なん、こいつ。」
くらいで、気にはしていなかった。
ただ、
今思い返しても
あんなLIVEをするRAPPERに出会ったのは
あの日以来ない。
他を寄せ付けようとしない圧倒的なオーラは
19歳のおれにとっては刺激が強すぎたのかも。
20歳になり
同じ年のPLAYERが多かったこともあり、
とにかくその世代の全員参加したイベントを開こうと企画。
これが、MASAIと俺の出会い。
一度も話したことなかった、
どちらかと言えば悪いイメージだった男と、
街で偶然はち合わせ、
意気投合した。
今の俺にとって
MASAIとの出会いは無くてはならないもの。
MASAIに出会っていなければ、
今頃はRAPを辞めていたかもしれない。