蟹女 村田喜代子  | Zippoの部屋

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好きな本や、映画や、音楽や、料理、あんまり気負わずに、ボチボチと書きます^^


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「蟹女」

これは、医者と患者の診察室(正確には、医者の昼食中の雑談)での会話が中心の物語

過剰な心理描写がなく

非常に、スッキリしている

面白いヾ(@°▽°@)ノ

書くことよりも

書かないことが難しいのだなと、痛感

主人公の女性は明らかに精神を病んでいる

ここは精神病院

それとも、主人公の女性の話は全て嘘

現実と妄想の狭間は、驚くほど希薄で区別しにくいことを感じる

「春 遁走」

これは、新興住宅街に越してきた夫婦と、引越を手伝いに来た両親と弟夫婦の話

それが、住宅街を歩き回るうち

夜も暮れて、迷子になってしまう

遭難状態

20代あたりの人には、あり得ない話と思うかもしれない

しかし、私は何となくわかる

少年時代、夜の怖さ、の怖さに震えた記憶があるから

今は、コンビニや色々なネオンで

街には夜がなく、が無くなった

そのせいで、は、人の心の中に浸食し

深く濃く拭えないほどの湿度で重くなっているように思う

かつて、は怖く

経験則で暗闇を怖がらない大人が

ただ、それだけで、尊敬された

そんなことを、少し考える

先ほども書いたが、村田さんの文章は

書かないこと

積極的に文字を埋めない

読者の想像力を信じ、ゆだねている

潔いほどに簡潔

昔、始めて読んだ芥川龍之介のよう


65点ですねぇ^^