『手を握る事すらできない』
観劇して来ました。
高校でのいじめが話の本筋。
素直な感想、凄いんです。
時間制作さんらしく、超絶ヘビーでした。
毎度の事、観客のみぞおちにズドンっと重めのボディーブローをお見舞いして来ます。
前観た作品よりも重くキタなぁ。
観終わった後、腹筋が痛かった。
当然笑いのそれとは全く違う、締め付けられる感じ。
ただ、涙は出なかった。
泣けるけど泣けなかったのは
泣くべきじゃないと思ったんかな…
劇場に広がるすすり泣きの音に違和感を感じ…
「この感動してる感じって何なんだろう…」
なんて思ったり…
これは自分の経験からそう反応したんでしょう。
自分自信への戒めとして
「お前は呑気に泣いてんじゃねぇ」と。
僕は小さい頃から、よくいじめられました。
まぁイジられたが正しいかな、今から思えば。
名前が「勇気」のくせして泣き虫でね、格好の獲物だったんです。
まぁこの舞台の内容に比べたら「小競り合い」レベルでした。
でも、嫌なものは嫌だった。
そんな僕も、自分より弱い子をイジったりもした。
傍観者にもなった。
相手が弱ければ、自分に被害が来なければ、の感覚。
そしてこの「いじめ」「イジリ」「小競り合い」
成長していくうちに無くなっていく、無責任な事に。
「なんであんな事してたんだろう…」って思っちゃう。
過去のものとして忘れていく。
でもたまに思い出したりして自分の引き出しから取り出して懐しみ…自己嫌悪。
「過去のいじめ引っ張り出してノスタルジックに浸ってんじゃねぇよ、バカめ」
事実、僕はいじめられたし、そのくせいじめもした、傍観者にもなったんです。
その贖罪の感覚が、涙を止めました。
本当に簡単な問題じゃない、学校のいじめ問題。
僕のコメントもおこがましいんですけど、でも触れずにはいられなくなってしまう…
この作品の提示したものが「いじめ」の全てでは当然ないんだけど、観る側の感覚を嫌というほど引き出されました。
片方のチームしか観れませんでしたが、全キャストに「辛かったでしょう、お疲れ様」と言いたいです。
時間制作さんは何度か拝見してますが、毎回生きる上での宿題をくれる、素敵な劇団です。
いつか役者として向き合いたい劇団のひとつです。
…なんて色々考えてたら出演してた仲間と写真撮るの忘れたーーー!!!
藤原冴瑛子と高取千鶴。
サエコ、ちづ、お疲れ様!!!
替わりにサエコがくれたハガキ載せとこ…
長々とすみません。
観てくださり、ありがとうございました!