こんにちは

 

頑張らないで楽しむ!

 

ポンコツ整体師

の村上和男です。

 

前回は、

 

「人に感謝され、必要とされる仕事」

 

お金をいただき、涙をながされ

感謝され、愛される光景を目にした僕は

 

想像以上の仕事でした。

 

というお話でした。

 

※まだの方はこちらをお読みください

 

世界観『第38話 愛を感じた瞬間』

 

僕は開業に向け準備を進めた。

 

まずは物件を探そうと思い動きだすと

ご縁がありすぐに見つかった。

 

街の中心部で交通の便もよかった。

ここに決めよう

 

この場所で

「人に感謝され、必要とされる仕事」

をするんだ。

 

やることは沢山あったが

開院ができる楽しさ嬉しさで

心ウキウキワクワクでした。

 

旅行に行く前日のような気持ちが

毎日のように続いていました。

 

やっとの思いで

「開院しました。」

 

当日は関係者の方が来てくれました。

 

次の日は

患者さんの予約ゼロ

次の次の日も・・・

患者さんからの予約の電話が

鳴らなかった。

 

静まり返った

誰もいない治療室で一人

BGMだけが鳴っていました。

 

 

こんなはずではない

僕を必要とされる整体なのに

涙をながされ感謝される整体なのに

 

僕はたくさんの患者さんの

笑顔が見れるはずなのに・・・

そしてお金が稼げると

 

はりきって開院したのは良かったが

院の家賃、家の生活費、

子供達の養育費など考えると

不安と焦りで押し潰れそうでした。

 

現実はそう甘くなかった。

 

ある日一本の電話が鳴った。

 

「病院へ行っても、治療院に行っても

治らないのですが、先生は治してくれますか?」

 

女性は鳴き声で電話をかけてきました。

 

 

僕は一度話を聞くことにした。

 

女性は涙ながらに

「助けてください

どこへ行っても良くならないんです。」

 

こんな僕を頼って来てくれている。

 

 

あの言葉を思い出し

患者さんに話しかけた。

 

「○○さん、大丈夫ですよ

○○さんがあきらめない限り

僕も絶対にあきらめないですから

少しずつでも良くなっていくように

一緒に頑張りましょう」

 

女性の方は涙を流しながら

 

「こんなに私の話を親身になり

聞いてくれたのは初めてです。

ここに来てよかった」と

 

少しずつでもいい

回復に向かうよう施術しました。

どんな結果が出ようとも

 

 

ここまでお読みいただき

ありがとうございます。

 

~つづく~

次回:世界観『第40話 人間性を試される』