ずっと思っていたのだが、サイヤ人はごりらだろ。
今夜は満月、狼男に変身する方法教えます
何年か前、エジプトに旅行した時のこと。
当時は日本からの直行便がなく、さんざん乗り継いでようやく明け方の午前5時ころにカイロに着いた。
飛行機のタラップを降りた時、東の空の地平線すれすれのところに、これ以上細い月はないと思うほどの湾曲した月が出ていた。
それは、千夜一夜物語の挿絵にあるような、大きくて弓なりにしなった極細の月で、僕はイスラム世界の月はさすが違うなあ、と感心したものだ。
ところが後でよくよく考えてみると、これはたまたま新月の寸前だったからということであって、地球上のどこから見ても、同じ形の月だったはずだ。
「鳥と私と音楽と」の「月の満ち欠け」にも書かれているように、地球上のどこから見ても月の形が同じに見えるというのは、科学的にはあたりまえのことかも知れないが、実に不思議な気持ちになる。
太平洋戦争で遠い戦地に赴いた日本軍の兵士たちは、月を見上げては、遠い母国で同じ月を見ている恋人や家族に思いをはせていた、という。
月は、地球のどこにいるだれでもが、同じ瞬間を共有して見ることが出来る最も近くの物体、ということが出来る。
今日8月1日は満月だ。五輪間近いアテネでも、治安の悪化がおさまらないイラクでも、NYのタイムズスクエアでも、インドの貧民屈でも、やはり満月だろう。
満月の夜に狼男に変身する話は世界の各地にあり、実際に狼男に変身したいという願望を持つ人が現在でもたくさんいる、といわれる。
「月の本」(光琳社出版)の中に、狼男に変身する方法が書かれている。
サワリだけを要約すると、つぎのようになる。
満月の夜に、深い山奥に魔法円を描く。
腰に狼の毛皮をつけて、円の中央にひざまづく。
火になべをかけ、香料や薬草などを入れる。
呪文をとなえながら煮詰めて、全身に塗りたくる。
満月が中天にかかるころ、犬歯がキバのように伸び、全身が毛に覆われてくる。
人間としての理性はなくなり、こうして狼男が誕生する。
あっ、このブログを見て、試してみようなんて、ゼッタイに思わないように。
人間に戻る方法は書いてないのだから。
http://banyuu.txt-nifty.com/21st/2004/08/post.html
狼か、サルか・・・。