行き交う人々がすべて社長になる街、歌舞伎町。
その街に呑まれまいと、必死に生きる人々。
今夜俺は誰のために、生きているわけじゃないけど、この街に呑まれまいと思ったことがない。この街育った故、この街以外の常識がないのだ。
が、呑まれることも悪くはないぜ、俺。
彼女は首を縦に振った。
安心感と幸福感が一気に押し寄せる。つらさ。
根本的に「もてる」俺は、4年間の彼女いない暦に終幕を迎えたことに、たいした喜びはない。
ただ、事実関係をはっきりさせておくことは大切だと考えた。
夜のCEOに報告した。
「俺の彼女になったよ。」
夜のCEOは、
「え?マジで?純粋にうれしいんだけど。」笑いの一つもない。
5分後。
夜のCEOは、
「俺達も付き合うことになった。」
わけのわからんノリ。すべてがうざい。
デブ専門はデブ専門。
30分の延長も終わり、終電なので退散することにした。
俺は彼女に、家についたら連絡する旨を伝え家路についた。
俺は、俺に関わってくれた人に感謝したくなった。ありがとうが言いたくなった。
が、
今回のハッピーな出来事に、二つのキーワードが。
ひれ酒 ロンティー
根本的に今回の成功をバラスと、上記二つのキーワードがはずせない。
初めて味わった香ばしいひれ酒。岩下・上野コンビに教わったロンティー。
それぞれが最高だった。
すべてが俺の為に動いた。そんな日だった。
彼女に連絡した。ひどく酔っていることがわかったから、今度召し食いにいく約束だけ取り付けた。
運命は変えるためにある。
今まで散々ロンティーの説明をしてきたが、最後に総括すると
ロングアイランドアイスティー
直訳は
長い島紅茶
ナガイシマコウチャ
ナガシマコウチャー!(長嶋茂雄三塁コーチャー)
ということに気づいた。
それは三塁ベースは回れ!ということだ。
俺は全力疾走で三塁ベースを駆け抜けたんだ。
ありがとう、みんな。
翌日。彼女と連絡を取った。
飯食いに行く約束を再度確認した。
返答が来た。
まだお互いあんまりわからないから、もう一回飲みに来てくれたらね
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
バックホームでレーザービーム。タッチアウト。
※ロングアイランドアイスティー
俺の天敵の岩下と上野が、地元の女の先輩に飲まされて「穴兄弟」になりかけた(自称それぞれ未遂)、人類皆兄弟なお酒。
![ロンティー](https://stat.ameba.jp/user_images/d8/ab/10086597698_s.jpg?caw=800)
終幕