# 更新に間があきましたが、前回の続きです。
今回は「本物を直に触れる」効用についてです。
日々、ソフトウェアの開発プロジェクトを遂行されているみなさんは、日常的に差分を利用した分析を実施されていることでしょう。
例えば、新しいバージョンのソフトウェアがリリースされた時に受け入れ試験(QA: Quality Assurance)を実施すると思いますが、この時、なんらかの不具合が発見された場合、前バージョンとの差分(Change History)を手掛かりとして、問題点の絞込みを行うはずです。
この場合、「前バージョンのソフトウェア」が分析の大元(おおもと)、基準点となる訳です。
つまり、基準点から見て、どの部分がどのように挙動が変わったのかということが、問題点を絞込む際の肝です。
さて、「人格軸なき柔軟性は、不信(混乱)の源(7)」において、「物事の本質、核心を見極めろ」とお伝えしました。「物事の本質、核心を見極めろ」とは別の言い方をすれば、「偽物」にひっかからない能力を身に着けるということです。
そこで前回の「本物を直に触れる」効用ですが、「偽物」には必ず「本物」との違い(差分)があります。即ち、違いがあることに気が付けば、「偽物」にひっかかることはない筈です。
そうです、「違いが分かるオトコ」になれば、何が本物(本質)であるかが、分かるようになります。
より端的に申せば、「本物を直に触れる」ことは、物事の基準的(本質、核心)を確定する大きな手助けになるということです。
今回は、ここまです。
それでは、貴方(及び貴社)のオフショア開発プロジェクトが、一歩でも前進できることを願って。