東海道五十三次 自転車の旅

8月8・9日 第5・6日目 (快晴)

(熱田宿~鳴海宿~池鯉鮒(知立)宿岡崎宿赤坂宿宿吉田宿)

 

  昨日の疲れが残る。朝の寝起きが今一つ。今日は少し距離を縮めて岡崎市までとし、ホテルを探し予約して、さぁ出発!。

  お尻が痛くなった、ということで、ぺタルはゆっくり目に踏む。アップダウンの激しい道筋である。

  道路の片側には住宅が建ち、高台になっている。その石垣沿いの歩道を進むことたびたび。
 
  ところが、歩道に電柱が立っており、、石垣との間のスペースが狭くて、肩幅程のハンドルでも通過できない。自転車から下りてハンドルを斜めに向けてようやく通過できた。・・・何回も繰り返していると、またまた道路行政の貧弱さに腹立たしい思いが募る。

 起伏の中を縫うように走っているうちに、ようやく桶狭間の看板が見えてきた。
 
   10分の1足らずの兵力の織田信長軍に負けた東海一の弓取りと言
われた今川義元の終焉の古戦場
だ。さっそく駐車場に駐輪し、見学。

桶狭間・古戦場 

   今川義元頸塚1 今川義元・頸塚

  
     真夏の太陽の下では、首塚のある木陰がオアシスになった・・・・義元公に感謝。
 出発前にコンビニでかちわり氷を買い、砕いてウーロン茶の容器へ入れる。

  昭和の時代の映画、特に股旅物や大名行列・仇討のシーン等では、居並ぶ「松並木」のすがすがしい景色に感動したものだ。映像技術の発達でシネマスコープや総天然色等が、映画を一層面白くしていった。

  経済の発展は、私たちの生活様式を随分変えた。、砂利道の道路はいつの間にかアスファルトに、道路の周りには電柱や電線が張り巡らされて、自然の風景も様変わりした。街中はもとより、農村までも時代劇の撮影シーンが撮れれなくなり、

では、時代劇のロケは山間部と海岸地域のみになってしまった。

   知立6知立・絵2  

       知立2

 
    往時の映画のシーンに使われたであろう東海道の「松並木」そのものは、車はバイパス道路に移り今も健在だった。でも、いたるところで保存のための修復が行われている。

  矢作川を越えると右にNHK朝ドラでおなじみの「八丁味噌」の建物が目に入るが、その前に、矢作川に架かる矢作橋に到着した。

 

矢作橋・安藤広重 矢作橋・日吉と小六の出会い
   

  ・・・・あの日吉丸と蜂須賀小六の出会ったといわれる場所、たもとには槍を持った小六とその槍をつかんでいる日吉丸とのやり取りの大きな像が目

につく。果たして本当の話・・・・・?

  岡崎城の裏手には大きな公園が出来ており、矢作川が城を取り囲むように城を守る堀の役目を担っている。

 その岸辺に今日泊まるホテルがあった。風光明媚な立地の良い綺麗なホテルである。

   夕暮れからは市をあげての恒例の花火大会が岸辺であるとのこと。 ラッキー。

 

 


岡崎城・天守閣 岡崎公園花火大会 
   
 

 

 

    早朝、矢作川河川敷へ散歩に出てみる。城を見ながらの散策、何時もこんなことが出来ればいいなぁ。
 
    部屋に戻ると、家内が足首にラップを巻いて何やら治療の最中。 そろそろ疲れがきたみたいだ。

   旅は未だ中間点くらい。果たして、3人共元気に目的地(日本橋)まで完走出来るだろうか!?。
  でも、今日も、また 快晴だ・・・。

  荷物を自転車に積んで、先ず近くの岡崎城址へ。地元の人たちと行き交う。朝の散歩を楽しんでいるみたいだ。どこの城下町でも、この光景を見る。


 


岡崎城・矢作川堀 岡崎城・本丸石垣 家康産湯井戸


 岡崎城・家康像 
  

   こんな所へ住めたらいいだろうなぁ

 神君 東照大権現「家康公」のかっぷくある鎧姿の像・産湯の井戸・天守閣・矢作川の水を引いたお堀の一部、何時見ても城の佇まいは重厚さと華麗さを感じる。

  早朝の為、天守閣・歴史資料館には入れず、岡崎公園を後にした。
 
 岡崎市のはずれに藤川宿はあった。宿場跡は文字通り旧村の雰囲気があり、閑静で落ち着いた町並みである。宿場町に多い、通りの両端は街道からは曲がって出入りする。

  これは、町の防衛上できたものである。

 
藤川の宿・常夜灯 藤川の宿・本陣跡 藤川の宿
  

 この宿場では、江戸初期には男性540人、女性673人が住んでおり、本陣・脇本陣ほか302軒と36の旅籠があったと云う。
 

藤川宿

 


   勿論、常夜灯や高札場跡、芭蕉の句碑など、相当な見学時間を要した。

   また、西はずれは三叉路になっており、「吉良道」の道標が立っていた。あの赤穂浪士の敵役になった吉良上野介在所に続く吉良街道である。

  私たちの自転車一行は、宿場跡を後に、次の赤坂宿跡を通り抜けて、「御油」へ入った。

   御油の松並木は道幅が広く巨木の松が多い。道が蛇行しており、余計に雄大さを感じる。片手にビデオを掲げて写しながらペタルを踏む。御油音頭の一節に「・・・御油は名に出たァ昔の宿場ョ 今も変わらぬヤレ松並木 乙女こころは松の色 サッサときわの松の色」と。

 



御油の松並木 御油松原2 
    

       明るいうちに今日の宿泊地に入った。

     この日の目的地、豊橋市(吉田)は城下町である。
     静岡県で有数の大きな街だ。大きなスーパーがあり、立派な商店街もある。
  
      今日は、この街の”旅籠(ビジネス・ハタゴ)”に泊まるのだ!

 

                  (8日目 出発ー7:35  到着ー16:25 走行距離:34.1Km)

                (9日目 出発ー9:30  到着ー18:40 走行距離:37.2Km)

 

                                                 (つづく)