軽井沢バス転落事故を考える | 『人はなぜ生きるの?』『それは、幸せになるために生きている。』Powered by Ameba

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日本人の日本人による日本人のためのブログ。 
右も左も関係ない。 日本がただ好きなだけさぁ
僕もお人好しな日本人なんだぁ~!!!

断言できませんが事故車輌は三菱ふそうエアロクィーン(旧モデル)
当該車輌はおそらく セミオートマの INOMATⅡを搭載していたと思います。

現在でもバス・トラックの主流はマニュアルトランスミッション
いわゆる 手動ギアチェンジですが このINOMATⅡは
電子制御の変速機です。クラッチも付いています。
通常の変速機を電子制御しているだけです
左サイドにあるレバーを前後に動かすだけで楽に変速できます

しかし問題もあるのです
手動ギアならば2⇒4⇒6とギアを飛ばすことも可能ですが
INOMATⅡは2⇒3⇒4と順番にしか加減ができないのです
逆をいえば4⇒3⇒2としかギアを落せないのです

バスは九十九折(つづらおり)の坂を上りきり


下り坂に差し掛かりました


この時の速度はおよそ50km/hくらいでしょう
通常ならば排気ブレーキをかけてゆっくり下っていけばいいはず

しかし、ドライバーがINOMATⅡの特性を知らなかった、
扱いを知らなかった、慣れていなかった、 としたならばどうでしょう?

INOMATⅡにはもうひとつ弱点があるのです
それは

『条件が合わないとギヤが入らない』

INOMATⅡはフットブレーキで充分に減速し
適切な速度にならなければギアが入らないのです
ギアが入らなければニュートラル状態であり、
同時にそれは排気ブレーキが効かないのと同じなのです。

これは憶測でしかないのですが、、、、

ドライバーは排気ブレーキをかけて下りたかった
6.5%の急勾配(牧之原の坂と同じくらいでしょう)どんどん速度は上がっていく
シフトダウンしたいがミッションが受け付けない!
排気ブレーキもエンジンブレーキも効かない!
使えるのはフットブレーキだけ!
連続するカーブでハンドルを切るのが精一杯だったのではないでしょうか



事故の現場


車体を傾けて車線をはみ出している
冷静に考えれば助かったかも知れませんが
慣れていない仕事、慣れていない車
当時は本人もパニック状態だったと思います

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メディアではバスの特性を報じてないので私から説明します

バスはリアにエンジンがあるリアエンジン・リア駆動 RRです
お尻がとても重いのです。
そして乗り心地を良くするためエアスプリングを使っています
エアの反発力を利用しているのです。簡単にいえばエアクッションです
しかし、エアサスはタイヤを路面に押さえつけるチカラが弱いという欠点もあります
また観光バスはトラックに比べて重心が高いのです
座席、窓ガラス、天井には荷物を置く棚、そして空調など

映像ではバスが異常なまでに傾いていました。速度だけではなく
エンジンの搭載位置、重心の高さが出た結果です。

事故が起きた時ずっと考えていたのです
原因はいったい何だったのか?

ブレーキの故障?
タイヤ痕が残っていたから正常だっただろう

ハンドルの故障か?
映像では中央線をはみ出していたが曲がっていた

居眠りか?
睡眠時間6時間の場合、飲酒した時と同じ判断力と言われている。
しかし上り坂までは普通だった。

そして出た結論が
「ミッションがニュートラルだったのではないか?」

そして今日のニュース
【バスのエンジンブレーキ利かぬ状態 ギアがニュートラル】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160121-00000029-asahi-soci


【スキーバス転落>「80~85キロで走行か」蛇行映像】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00000077-mai-soci.view-000
90km/h ⇒120km/h 120-90=30
50km/h⇒80km/h 80-50=30



そしてもうひとつ気になる話があるんです

【山陽本線トラック衝突事故と三菱ふそうのAT、INOMATⅡについて 】
http://togetter.com/li/782564
>ニュースで逮捕された運転手が『踏み切りで突然動かなくなった』と報道されてるのを聞いて、私らスーパーグレート6R10エンジン搭載車ユーザーはすぐATシステムINOMAT2の不具合を疑った。 



これは踏み切りで動かなくなったパターン
エンジンは動いていたが車輌は進まなかった
いわばニュートラル状態

下り坂だったならば、どうなっていたのでしょうか?

散々書きましたが 現時点で判明していることは少なく
今回の記事は自分の経験と憶測から判断したものですので
どうかご了承下さい

最後に 

事故により多くの尊い命が失われ心痛の至りであります
ご冥福をお祈り致します



ソース   http://ameblo.jp/barrett-m82/entry-12120070159.html