2018.7.21と7.22
久しぶりにこちらで書いてみようと思います。
7月21日の土曜日、枚方市は牧野小学校の夏祭りにお昼は体験教室、夜はグラウンドでスターダスト河内さんとのコラボステージをさせていただきました。
スタダスさんとは昨年に引き続き2度目です。昨年は阿弖流為伝説からヒントを得た創作芝居でしたが、今年はあらゆるジャンルの曲を繋げてレビュー形式で上演する事になりました。
納涼巡業 2018 牧野場所 セットリスト
1.踊れどっこい皆の衆
2.元禄花見踊
3.enter the 交野が原より立ち回りの部分
4.連獅子
5.once in a blue moon
6.ボレロ
7.ダイナミック琉球
タイトルはスタダスさん側の提案が採用されました。
構成会議の時に、1曲目の踊れ~はスタダスさんからのご要望で、新規で私が振付を担当させていただきました。
2曲目と4曲目は純日本舞踊の演目ですが、
2曲目は女形を4曲目は立役(男性の役)を意識した構成にしました。
3曲目は、昨年の創作芝居の立ち回りの部分をクローズアップして再編成しました。
6曲目のボレロが今回の1番の目玉です。
7曲目のダイナミック琉球は私からのリクエストでした。
6月上旬からお稽古を始めましたが、スタダスの皆さんは殆どが、日本舞踊の経験がない中でのスタートでした。
同じ"踊る''事を中心に活動しているとはいえ不安の中でのスタートでしたが、スタダスさんの素晴らしい所は、みんながなんとかしようと危機感と集中力をもって、お稽古に向かってくれた事が、短期間でもそれなりの形に持って行けたのではなかったかと、思います。
女形の舞踊のしなやかさや艶やかさ。
立役の凛々しさや力強さ。
立ち回りでの形の美しさや呼吸。
そこに、"ボレロ"というクラシックを用いてチャレンジしました。
前々からこの曲を日本舞踊として、表現してみたかったので、私自身も新たなチャレンジでした。
5曲目の"once~"は、初めて聴いた時に一目惚れした曲でした。
"once in a blue moon"という言葉の意味が"めったに"とか"稀に"という意味もあるらしく、そこら辺の部分も考慮しながら、振付しました。
本番の日。スタダスさんはその日が4箇所を掛け持ちしている牧野小学校が2箇所目だったようで、最終調整もままならないし、終わった直後も、次の会場への移動の為、とても慌しい中での、コラボステージだったので、
何て言うか申し訳ない気持ちになってました。
それでも、最後までやり遂げたのは、嬉しい気持ちと同時に、もう一度どこかで、ゆっくりと時間をかけて仕上げて、見ていただける
機会を作りたい!という強い気持ちになりましたが…。
本番終えて、収録した動画を見ていて、理想と現実の差。見ている部分と実際にやってみると出てくる違いの差。
反省点だらけでした。
(私、個人としてですよ。)
スターダスト河内さんには
私一人では表現しきれない部分を
短期間でこなしてくれたと思います。本当に感謝してもしきれないくらい、ありがたい気持ちで一杯です!
スターダスト河内さんには、
これからも、メインは盆踊りですが、様々な踊りを体現できる、
型破りなグループとして、活躍していってもらいたいですし、これからも一緒に何かコラボ出来たらと思っています‼️
次はいつになるのでしょうね。
スタダスさんの独自のステージでは
"踊れ~"や"ダイナミック琉球"は見れると思いますが…。
私個人のテーマとして今回、"踊る"という事の楽しさや面白さ、格好良さ、儚さ、優しさ。様々な感情が見ている方々に伝わって、
一緒にやってみたいと思ってもらえる気分になってくれたらいいなとは思うものの、これもまた、理想と現実の差があるのではないでしょうか。
牧野小学校のステージだけで、終わらせるにはあまりにも、もったいないので、何とかスタダスさんの皆さんの気持ちが冷めぬ前に。また、今回仕事で参加出来なかったリーダーにも、加わってバージョンアップした、納涼巡業をお見せ出来たらと思います。
7月22日、東住吉高校の芸能文化科の3年生による卒業公演に観劇に行きました。
(この時期に卒業公演?と思われるかもしれませんが、3年生の夏から冬にかけて、進学や就職などの進路に向けた準備の為だと思います。)
私自身も2年生次の秋から春にかけて、全員を対象にしてはないものの(選択授業の一つですので。)歌舞伎の授業の担当を(正確には代理です。)させていただいた経緯もあり、今回初めて見させていただきました。
古典のジャンル。お琴、日本舞踊、狂言、仕舞、落語、お囃子、長唄(三味線と唄)
現代のジャンル。映像、現代劇、漫才。
様々なジャンルを繋ぎ合わせて、幕間も飽きさせない構成。約三時間、充実した卒業公演だったと思います。
スタダスさんにも、芸能文化科の生徒さんにも共通しているのは、今回のステージを、
"いい思い出"として、置いて行くのか、この経験を次に活かす為にはどうすればいいか考えて行くのでは、大きな違いがあると思います。私如きが物を言える立場ではありませんが…。
私のような中途半端な人間にならぬ為にも
一つ道を見つけたら突き進んで欲しいなと思います。
ちなみに、7月21日の牧野小学校でのお昼の体験教室は、白塗り化粧からの隈取り体験でしたが、参加者0でした…💦
これもまた、理想と現実の差でしょうか。
夏休みのお子さま向けの企画として、体験料も安く設定したものの…。
日本舞踊教室にしてもそう。
理想と現実の差。壁をとても今痛感しています。
このままでは、先が見えてしまっているのでなんとかせねば。
新しい風を吹き込んで、振り向いてもらえるような何かを創って行きたいです。