色んな楽器があるけど、やっぱり僕はこの小さな楽器、『10穴ハーモニカ』が好きなんです。

 

 僕の中でのハーモニカの定義は、


「歌を活かすための絶妙なスパイス」

  これに尽きます。

 この考え方はハーモニカを始めた頃から少しもブレずに変わらない思い。ではなぜそのような考え方に徹しているのか...。

 その理由を昔、尊敬するある人に分析されたことがありました。その方曰く、僕がヴォーカリスト出身だからだそうです。


 「自分が歌うたいだったからどこでハープが入ってくるのが1番気持ち良くて効果的なのかを本能で分かっているから」なのだと。


 確かに例えばブルースのセッションとかだとパート順繰りにソロを回してハーモニカもスポットを浴びて、っていう画になるんだけど、ヴォーカリストを辞めてからも関わる音楽はほぼ100%が歌ものだから主役はあくまでもヴォーカリスト。だから演奏のカッコ良さはどれだけヴォーカリストが気持ち良く歌えてそれがリスナーに届いているか、ってことだけなのでその方の分析は実にすんなりと自分の中に入ってきたのを覚えています。


 そんなどこか裏方職人的な楽器ハーモニカをこれからも大切な友人として付き合っていきたいなぁと思っているのです。


 そうそう、ハーモニカといえばこの先どこかで面白いことが起きるかも🤫