幸せそうな顔で、同じ笑顔の奥さんと、似たような笑顔でおちゃらける子供の写真を見た。
僕は少しだけ嫉妬しながら、つられて笑う。
嫌いだったあいつの幸せで、こんな気持ちになれる心がまだあったことに、自分でも驚いている。
おんなじ量の幸せが僕に手に入るだろうか。
半ば諦め気味に、羨望の意でこの文章を書いている。
けれども同時に、僕は僕なりに幸せなのだと感じている。
愛する人がいて、楽しい毎日があって、些細なことで苛立てる日々を送っている。
あいつの笑顔はきっと僕を写した鏡なんだ。
だからこんなに幸せな気持ちになれる。
嫌味や嫉妬に支配されることもなく、今度会ったら少しだけ皮肉を言ってやろうと思える。
僕の心にはまだ余裕があるみたいだ。
つまらなかった毎日が少しだけ潤た。
きっと今頑張れているのは、親友やそうでない奴が幸せになっていくからなんだろう。
夢を叶えたあいつも、未だに夢を追うあいつも、夢を諦めたあいつも。
それなりの幸せを、ほんの少しだけ誇張しながら僕に幸せを与えてくれる。
僕もいつか、少しだけ誇張した幸せを見せびらかして、みんなを笑顔にしてやろうと、そう思った。
