生きてる人の中で
絶対的な愛と繋がれて生きている人は幸せだけれども
きっとこの世界ではそうじゃない人の方が多いのが現実で
細い細い糸でもいいから何かと何かと繋がっていたくて
その糸の数が増えたり減ったり喜怒哀楽しながら生きていて
明日には最後の糸が切れてしまうかもしれない人にとっては
すぐそこまで奈落の底の深淵が迫ってきてるような感覚で
乗り越えた人から見ればそれは人生の醍醐味だけど
本人にしてみれば絶望の中でそんなことはどうでもいいから
身体も記憶も電車に跳ね飛ばされてしまうおうと
減速しない車両を選んで身を投げ出しているんだろう
守るべき子宮を傷付けた女と
社会で居場所を失った男たち
鬱は人々に寄生してその精神を蝕んでいく
笑うことが無くなってから「無理して笑わなくていいんだ」
という安堵感を手に入れたと思っていたら
死ぬことも怖くなくなっている